スケートボード

インタースタイル(後編)

なんだか雪降ったの昔な気がする。

もう完全に日々のフローが追いついてない感じ。展示会やイベントが重なるとパツりますね、時間の流れと感覚がずれてくる。でも考えてみるとやりたいことや自分が立てたスケジュールに追いついていることはレアな状況でいつも過ごしてるので、それが普通って言えば普通なんですが。雪の日はあまりに降り方が強いので残業切り上げて早めに店を出ましたが、電車から見る環八の陸橋とか車が横向きに止まっていたりしてかなりの非日常を味わいました。駅からipodでSLAYER聞きながら帰りましたがちょっと楽しかった。

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で、インタースタイル後編。「編」ってほど立派じゃないレポートではありますが、川嶋さんのところから目の前のブースは13mindの上田豪。すぐに入荷してくるSELFISHの新しいシリーズの説明をしてくれました。最新シリーズはTWINです。スイッチマスターのJRですからね。こういうのアリ。テールとノーズが同じ設計になっているツインテールのデッキなんですが、過去にはバレリーとかトニー・ホークもTWINのデッキをリリースしてたことがあります。が、今回のはかなりの進化を感じますね。なんていうかスノーボードのスタンス関係ないっぷりがスケートボードにも着実に浸透してて、PRODみたいなスイッチだかメインだかわからないようなテックスタイルが今後もどんどん進化してくることでしょう。

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そしてruitekとカメちゃんとナリセくんが居るFUSIONブースにも。こちらはDVSやCIRCA、MYSTERYやSLAVEを扱う代理店。今回グッと気になったのはこちらのDVS。これはスケート仕様じゃないんです。実はチャリ用。実際にクリップでヒモが痛まないようにシューレースカバーが付いてたり、触るとわかるソールの堅さ。かなり踏めそうなシューズであります。もうスケシューって範疇じゃないかもしれませんが、シーンに合わせて必要な性能をフィードバックして開発していくのが素敵。あの堅さのソールは普通に歩くのはどうなのかね?気になる。

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そして展示会中はチャリ通勤のruitek先輩のセッティング。上のDVSの隠れマークとリネリのフレームのニコちゃんマークの関係を写真撮らせてもらったけどブレブレでわかんなかった。ダメね。このフレームはBB回りにマークがあって、そのマークがDVSにも隠れて入っているのです。そういうギミックがわかる人にはニヤリな感じで楽しいね。でもruitek号カッコいいね。前の650Cが素敵。僕も欲しい。スピナジーの650。トリッキーなセッティングですね。ruitekスペシャルは今後見せて欲しい。

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こちらはスケートゾーンの最深部にブースを構える、スケートボードシェイパー達のブースです。とにかくここが激ヤバでしたね。飾ってあるデッキはすべて参加するシェイパー達の削ったもの。普通にアンカットのブランクが積まれていて、その場でオーダーできて削ってもらえる。夢のようなブースであります。個人的には天狗が気になりました。カレーちゃんのスティングレーのようなクルーズデッキ僕も欲しい。

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奥でガッツリを削っているのはアキ秋山先輩でありますよ。もう勢いがある。グイグイ行く感じ。さすがだ。人生がとても充実してるように見えます。

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で、ROOTSで記念写真を撮っていたので、チャッカリ後ろからパチリと頂きました。僕が撮ったらこんなに素敵な顔してもらえないっすよ。左からカツ秋山先輩、リキヤ、アキさん、MO-1、カレーちゃん。いいね。さすがだ。ここに蓄積されたスケートボードの歴史はハンパないよね。日本の宝であります。

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さて、スケートパークがなにやらあわただしくなってきました。豪ちゃんがヘッドセットつけてるってことはMC豪に変身してイベント開始の合図です。

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パーク横にはASHURAXが。VOLCOMくんを従えてパークチェックしております。そうそうVOLCOMのミニランプコンテスト。中川くんが優勝したんでしょ?アキさんのRAMPJAMで拝見しましたが、乗れてる感がハンパない若者でありました。

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会場には久々に会える人がいっぱい居て楽しいの。SHAMAくんにも実はひさびさ会ったよ。京都と東京と行ったりきたり、先日のSITAMATIまいどツアーで大阪合流したそうで、キッチリ流れを見て動けるスタンスが素敵です。毎号楽しみなRUAもまた次のリリースに向けて頑張っていることでしょう。

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そしてパークではこちら。チヒロックプレゼンツのカラフルプロジェクト。今回はスケートパークに40名ほどの女子が集まった模様で、それだけでもかなりのミラクル出てるよね。僕はさっちゃんとメグに会えたのがアガリました。しかも二人とも乗れてるし。やっぱりあそこまで乗ってた人は身体が忘れないよね。乗れてる母ちゃん素敵だよ。

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サトルとプラプラしてたらTAZのみんなと遭遇。先日拝見させてもらったドリューはすでにクージーからガッツリはみ出たロング缶で仕上げに入っておりました。そしてなにげに僕はちゃんとTANIくんと話すの初めてかも。もっとキチンと挨拶すればよかったなあ。etniesのAD素敵でした。TAZ大将の龍泉にも久々の再会です。自宅と練馬はそんなに遠くないのですがなかなか総本山に行けず、上野のJAN総本山と練馬のTAZ総本山はいつかからなず行ってみたい。あと浅草の地下街。行きたいところいっぱいだ。

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そしてね、きました。正直なところ僕のデッキ拝見史上もっとも乗り手のカラーとセッティングとこだわりの内容がマッチしている1本で出逢いました。こちらのデッキはSunDanceFlowのクルーズデッキ。いや、クルーズデッキって言えないしある意味クルーズデッキなのか。なんだかよくわかりませんね。このデッキはメインで乗ってるセッティングなんですね。クルーズデッキっていうと、いつもは僕が言うセメントデッキ(トリックの練習したりシューティングに使うデッキ)とは別に、柔らかくて大きなウィールを装着して移動やちょろっと遊ぶのに使うデッキのことを指してましたが、こちらのオーナー高山仁先輩はこのセッティングでどんなトリックもこなし坂道を下り、ボウルもランプも攻めております。ちょっとビックリした。っていうかすげー。本人曰く「このシェイプの方がスタンスや乗り方がシビアでセンシティブ。それだけ乗ってる感があるし新しい楽しさを追いかけられる」と。降参だ。もう仁先輩というよりも仁仙人だ。あれだけスタイルあって上手くてカッコいいのに、さらに次の楽しさとスタイルを常に追いかけている姿勢が凄い。

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だから大きくて柔らかいウィールが付いている訳ありません。SATORIの仁シグニチャーウィール51mmにhallosかな。サイズバランス的にはテッキーなセッティング。そしてACE33を組み込んでありますが、驚くのはそのトラック自体のセッティング。息をフーっと吹きかければトラックがカタカタと動く位の柔らかさ。僕の今まで出逢った人の中では1番柔らかくトラックを使っています。指で弾くとぷるんって揺れますから。その理由はあの常に自然な流れを感じるスケートスタイルにありました。やはりトラックがゆるゆるだと常にスタンスの位置や重心の位置を意識せざるを得ないし、それに慣れてしまうと自然にスタンスや重心の位置関係を会得する。さらにライディング中のクイックな変化に即座に対応できる利点もある。さすが過ぎるぜ。全てに高山仙人流の理由がある。なんだか聞いている全てが理にかなっている感じがしてきますが、実際に乗ってみるとその仙人レベルへのハードルの高さにビビります。仁くんを見かけたら絶対に見せてもらってね。なんか自分の中の固定観念が崩れてスッキリするよ。関係ないけど僕が知ってる中で1番トラックが堅いのが新宿ローカルのキザンね。だって僕が乗ってもトラックが全く動かないからね。どうやって曲がっているのか不思議。トラックひとつとってもその堅さや使い方において実に幅の広い違いがある。デッキやウィールやベアリングについても同じく知らない人から見ればみんな同じようなものなのに、知れば知るほど大きな違いがあるんです。最終的にすごいのはやっぱりスケートボードだね。まだまだ勉強不足であったことをこのセッティングから学びました。あざす。

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仁くんはトラックのブッシュも全部いっぺんに交換しないんだって、1個ずつステップを踏んで交換していくんだって、そしてどのパーツも可能な限り使い続ける。だってこの見せてくれた画像よく見てよ。ありえないところが折れてるもんね。実物あったら文句なしで大往生も大賞受賞していたことでしょう。

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そしてプレミアしていたBONESのNEWタイトルもチェックさせてもらいました。これもまたすっごいぜ。もうスケートボードは多岐にわたる方向性をさらに追求することになってますね。懐は深いので実に様々なスタイルが混在しておりますが、ハンマー系、テック系、トランジッション系、などと分類されていたスタイル分けはもう過去のものとなった模様です。「飛べて擦れて回せる」というのがある種ファーストステージになりつつある。そこからの個性と完成度が次のシーンを背負うものに必須となってきたのを感じます。

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そして僕は物凄いものを手に入れてしまいました。一生大事にします。シリアルと本人自署のサインが入った、TODD BRADRUDとMAICHEAL SIEBENのリトグラフ。ちょっと泣きそうになったね。これを入れるために額を買いに行ったのですが、どうしても気に入るものがなくて額屋で作ってもらうことにしました。そして驚きの企画も進行中です。詳しくはまたご報告できる日が来るかと思います。生きてると本当に色々なことがおこります。

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昨日は山梨行って来ました。最高のプレミアでした。詳しくはまた。

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