ライダー:斉藤みっちゃん
デッキ:N.T.Original TRON 7.75インチ
トラック:VENTURE 5.0HI
ウィール:SATORI 52mm
ベアリング:BONES REDS
サトルとお手合わせしている山形で福島なおみつ先輩のセッティングを拝見いたしました。みっちゃんは伝説の第一回塩浜JAMにも出場したテダレであります。山形ローカルで福島シーンにも精通し、今は神奈川で新横で滑り倒してます。安田のてっちゃんとスケートバディで今も一緒に滑ること多いみたいね。個人的にはみっちゃんのさらっとした空気感が好きでなんか会う度に自分がきれいになった気がします。ま、それはいいとして、さらっとしてても激アツなセッティングが出ておりました。まずこちらのデッキからアツい思いは始まっておりまして、NEWTYPEのNTRON7.75でありますよ。NEWTYPEは僕から説明すると3日くらいかかっちゃうからはしょりますが、今の日本のストリートスケートシーンの礎となったチームで、現在でも吉田徹、米坂淳之介、岡田晋、安田哲也など日本を代表するライダー達がごっそり集っております。僕は世田谷ローカルだったのですが、滑り始めた当初は地元で滑ってる人に全然会ったことがなくて、僕の最初のローカルスポットの馬事公苑や用賀のちょっとしたスポットに同じ世田谷ローカルの長島亘と行ったとき、そこで出会った地元の学生スケートボーダーの中に居たセンスが光る中学生が徹でした。懐かしい。今はそんな偉そうなことは言えません。徹ちゃん素敵よ。HIGO-VICIOUSともその頃出会ったのですがアイツまだ17歳くらいだったからね。TATOOなかったし。おっと脱線。いろんな流れがあって今は徹が牽引するNEWTYPEからリリースされたのがこちらのデッキであります。もちろんみっちゃんもそういうNEWTYPEのスタイルを知ってのこのデッキですからね。トラックはVENTUREです。少しワイドは5.25HI。7.75インチのデッキだと5.0も5.25も装着できますね。みっちゃんはこの組み合わせが調子いいって。そして良く見てね。ブッシュが上下違う硬さが装着されてます。BONESブッシュなんですが、下がMEDで上がHARD。「重心下げたときにしっかり支えてくれるんですよね」って言ってました。もうこいうセッティングになってくると完全にマイセッティングでありまして、人におすすめできるフォーマットというよりは自分でとことん研究して試してみて比べてみて出てくるセッティングであります。大事なことはね、「試してみる」ってことなのよ。スケートボードって僕は今でもやっぱり人とちょっと違うことしたい人がやるもんだと思ってて、自分で追求できる人たちがその真髄に近づけるのではないかと思ってます。だから最初はプロライダーのセッティングを真似して組んでみたコンプリートセットでも、乗っていくにしたがってどんどん自分流にして行くのがいいですよ。ちょっと前に紹介しましたが友人のキザンはブッシュの変わりに金属のワッシャーを入れてます。全然曲がれません。でも本人は一番乗りやすい。これがセッティングの妙であり、スケートボードの奥深さの一部だと思います。そうそう。ウィールはSATORIの52mmね。そしてみっちゃんのベアリングはBONES REDS。買ってすぐにシールド外してボール見える仕様にしちゃうんだって。それもまたスタイル。機能とか性能とかじゃない自分の好みです。僕そういうの好き。