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AJSA「ASIA OPEN」@C.RUZA skatepark

旅に行ってきました。

MCのオファーを頂きましてAJSAの韓国で開催される「ASIA OPEN」に。最初はこのアイデアを熱く語る園くんがショップに来て「日本と韓国の架け橋になりたい」と。MCもハングルなのか英語なのか日本語なのか、現地はどんな感じなのか、まあ色々不安がありましたが、今回は選手を含めた大船団ですのでまさに大船に乗っていくつもりでやらせていただくことになりました。外国は充電器の事とか言葉の事とかもありますが、MCとしてはまずコンテストとして成立する機材が揃っているかとか気になることが色々です。いつもAJSAはCDJがあるので僕はCDとヘッドフォンとマイクが揃っていればMCできますが、今回は韓国に機材が揃っていないことを前提に、ipadにMP3を詰め込んでPAに繋げるようにステレオピンで出力できるように配線を揃えて用意しました。

今回のツアーは羽田発で帰りは成田着になるので、空港に車停めて、って感じができません。荷物をパッキングして高速バスに向かいましたが、なんどか乗ったバス停に向かったら駅の改修工事でバス停が思ったところにないのよ。大きなバスロータリーなのでちょっとパツりましたが、キッチリ予約した便を見つけて乗り込みました。なんか高速バスって旅始まる感じしていいね。車で空港よりもなんかイントロ長い気がする。

羽田に着いたらすぐにHIBRIDダイちゃん。ダイちゃんも近所から高速バスだったようで停留所が同じだったのね。それにしても同じタイミングで到着するのウケるわ。羽田空港の国際線ターミナルって僕は初めてでしたが、中が超キレイでした。新しいしね。お店も色々あってかなり「江戸」な雰囲気出ておりました。AJSA横山さんに電話したら「真ん中へんにガラ悪い連中いるからすぐわかるよ」と。横に広い空港ですのでポールの番号で教えてもらおうと思ったけど全く心配ありませんでした。行ってみたらやっぱりすぐにわかりました。ガラ悪くて。

コーヒー飲みながらユウトやスラ先輩やTAROくんやMARUくんらと話してたらすぐにチェックインの時間に。「中が充実してるらしいよ」ってスラ先輩に教えてもらってすぐにチェックインして中に入ることにしました。出国手続きの横に「コピー用品は犯罪です」ってコーナーがあって、いろんなコピー用品のサンプルになんとJanoski。このモデルで作るなんてちょっとセンスいいじゃんね。普通は人気のJORDANとかで行っちゃうのかと思ったらちょっと地味なグレーのJanoskiっていうのがツボでした。さわってチェックしてみたかった。

飛行機に乗ったら僕は毎回することがありまして、自分のイヤホンとボールペンをカバンから出しておくのです。外国に行く場合は入国に際して税関の書類を書く事が多く、ボールペンは言えば貸してもらえますが持っているなら用意しちゃうほうが早い。そしてイヤホンは飛行機で貸してくれるタイプが耳に合わないことが多くてね。僕は高校1年生のときに初めて一人でアメリカに行ったのですがそのときに飛行機で申告書の書き方が分からず、日本語を話せるスチュワーデスもおらず、ペンを貸してって英語言うのもテンパってできず、かなりトラウマになったのかしれません。ま、その旅はトラウマの連続でLAXで国内線に乗り換えだったのですが、ターミナルが違うことがどうしても分からずLAX砂漠で泣きそうだったときに掃除のおばちゃんに助けられてバス停まで連れて行ってもらいました。30年以上前の事ですがまだおばちゃんの顔を覚えてます。おっと脱線。ソウルに着いたらスケートボードだらけでした。関西組も合流してかなりのパーティーになってました。

ソウルに着いたのは夜でした。そこからは大型バスで移動です。個人的には外国に来た感はこの空港を出た瞬間に訪れます。バスが迎えに来てくれているのは本当に楽です。乗ればいいんだもんね。空港からソウルまでは成田→東京間な感じですが、バスはさらに二時間くらい走ります。街に溢れるハングルの看板をみながら「レンタカーとか厳しそうだな」と思いながら景色を見てました。韓国は車がカッコイイ。ほとんどが韓国ドメスティックな車なのですが日本で見ることはすごく稀です。かなりグッと来た車が4種類ほどありました。途中なんどか寄ったコンビニではみんな飲み物食べ物を補充してました。この時点ですでに深夜。

そして到着しました。韓国のインピョン市にあるC.RUZAスケートボードパークであります。ここがまた素敵なパークでありました。室内ですので雨で中止がありません。それだけでもかなりの安心感。パークの場所はこっちの環境で言うと東京から群馬のスノーボード場に行った感じかな。深夜に山の中のスノーボード場のゲストハウスに到着した感じ。ゲストハウスはなんか林間学校な感じで楽しかったす。ここは選手用の部屋の二段ベット。「このベッドだと足出ちゃうなー」って思っていたら僕らスタッフは別の部屋でした。ま、ちょっと広い部屋で少し大きめのパイプ二段ベットだったので環境的には同じ感じ。

パークはド深夜に着いた僕らのために電気を点けてくれました。また到着してから僕らのために飲み物、食べ物を用意してくれてました。ド深夜の山の中ですので買い出し行けないし地理的感覚完全にゼロだし、本当に助かりました。向かいれてくれた会場やスタッフの方のホスピタリティーにグッと来ました。パークは事前に見せてもらった写真よりもかなり良い感じでコンテストが楽しみでしたが、この時点ですでに3時近くになっていて、そこからみんな飲み始め、完全に気絶就寝コースでありました。

翌朝、明るくなった周囲を見て、かなり山の中にいる感じがヒシヒシと。もう完全に夏のスキー場の感じです。実際に冬は雪に覆われるそうで、冬ではこの室内パークに遠くから車で滑りに来るそうです。空気は良かったし気持ちのいい朝でした。

この日は韓国選手の予選が夕方から開催ということで、それまでとにかく選手たちは滑り込んでおりました。会場の設備とかを確認しながらやはり音響機材はPAくらいだったので、ipadをつないでPAのおじさんとセッティングを始めます。選手たちは滑り慣れてくると近くの川に遊びに行ったり、スポンジプールでグルグル飛んだりしてそれぞれ楽しんでおりましたよ。PAのおじさんは英語が全くできず、iphoneのgoogle翻訳で時間のかかる打ち合わせをしながら音響とマイクの調整をして準備。韓国の選手も続々と集まってきます。

そしてプラッとやって来たinstantsマサトモです。なんだか普段良く会うメンツが登場するとグッとHOME感出てきます。AWAYの緊張感がだんだんとほぐれていくのがわかりました。みんな昨日あれだけ飲んでたのに、朝起きてビール飲めるのスゲーよなー。選手たちもこの日は韓国予選だけで出番がないのでリラックスしてそれぞれのラインを組み立てておりました。

会場はだんだんとテントが出たりしてイベントっぽくなって来ます。聞けば本戦にはヤンピョン市の市長も。開会式のMCは韓国のお笑い芸人の大御所の方がお見えになるそうで、なんだかワサッとお祭り感が出てきました。

韓国選手と日本の選手達も英語でコミュニケーションを取ったり、日本語が話せる韓国ライダーを間に挟んで色々な話をしたり、なんだか素敵な感じになってきましたよ。韓国のライダー達は情報が早いのか、新しく出来たブランドのTシャツを着たり、EvisenのTシャツを来ているライダーも何人も見ました。少し前にEviツアーがあったようで韓国のショップに流通が始まったそうです。パークのセクションはサイズもセッティングもいい感じで、10台のキッズライダーから鉄人 才哲治まで縦横無尽に滑り込んでおりました。でもやっぱりいつもスゲーと思うのはライダーそれぞれの想像力。コンテストでその選手のラインを見ると「こんなラインを考えながら滑ってたんだー」って思います。練習ではやらなかったトリックを本番にぶつけてくるライダーもいます。コンテストの本番だけじゃなくそういう全体の流れが見れるのもスタッフ冥利に尽きますね。

「1」が消えちゃってますが、こちらがパークの代金になります。今はウォンがちょっと高くなってて、イメージ的には1円=10ウォン。なので一日のパーク代が約1000円って感じです。パブリック以外を考えると日本とあんまり変わらないよね。ちょっと高いかな?でもやっぱり冬が雪ってことを考えるとこの規模の室内パークがあるのはかなり環境いいと思います。

韓国選手の予選が始まります。まずはレギュレーションの説明から。このあとに開催された韓国予選は熱かったです。やっぱりMCもハングルで選手もギャラリーも韓国の方ばかりなのでグッと盛り上がるものがありました。REDBULLからサポートされているジェイソンとかすっげー上手い選手居ましたね。本選がかなり楽しみになってきました。

前夜には気が付かなかったパークの近所に定食屋を発見して、スタッフ4人で寄らせていただきました。僕はビビムパ食べました。マジですっげー美味かった。横で食べてる冷麺もプルコギも全部うまそうでした。その日の夜はコンテスト前夜なのでみんな大人しく寝るのかと思ったら、おっとどっこいまた朝方までチャミスル会が続くのでありました。僕は酒飲むと喉がやられちゃうのであんまりやり過ぎないように。早く寝て早く起きて散歩したら気持ちよかった。山の気候。だんだんみんなが起きてきてなぜか「ホテルに泊まるみたいっす」って言ってたマサトモも合宿所から出てきて、別の宿舎から出てきたユウトが持ってきたウィールを。どうやらベアリングが弾けちゃったみたいでベアリング内部が全部吹っ飛んでおりました。でもなんとかしちゃうのが先輩よね。

そしてついに本線が近づいてきます。PAのおじさんは朝6時から音出してましてみんな寝ながら「はえーよ」って思っていたに違いない。ま、それだけ気合入っているってことで僕も準備してセッティングに合流します。iphoneのgoogle翻訳マジ助かった。「コンテストは12時から始まります」とかは完璧に伝わります。PA的には「高音を下げてください」とか。あれあれば世界中行けそうだ。バッテリーすぐなくなるけど。選手達が練習を始め、会場設営が終わり、もうすぐ始まるってタイミングでやってきたREDBULL。設営の速さがハンパなかったす。モニターつけたり、REDBULL型冷蔵庫を3台くらいゴロゴロ導入して、セクションの上に持ち上げてドリンクを補充しておりました。感心したのが全部すでに冷えていて、選手達がすぐに集まってきて最初のストックは瞬殺で終了。すかさず次の弾を込めるあたり、かなりさすがな感じが漂っておりました。

本選はもうかなりのドラマがありました。詳細はAJSAのwebにて。僕はMC目線なんでまた色々とありますが、韓国期待のJASONが本番で足を怪我して調子が出ず予選通過ならず、とか、名前呼ばれて慌てて出てきた池田大亮がミラクルノーミスランでガッツポーズとか。どこで開催されるどんなコンテストでもやっぱりドラマっぷりはすごいっすよ。だからコンテストは生がいいのね。会場でしかわからない映像じゃぜんぜん伝わらない何かが確実にあります。ギャラリーは女子も多かった。かなりな比率で女性スケートボーダーが多かった気がします。みなさんソウルから2時間近くかけて集まってきたのですから相当なモチベーション。結果的には日本勢優勢でありましたが、暖かく迎え入れてくれた韓国のスケートボーダー達の気持ちよさがかなり印象的でありました。本選は韓国選手は韓国のミュージシャンがやってくれて、英語で打ち合わせして僕は日本語、彼はハングルでMCする感じがなんだか新鮮。このスタイルは当日決まったスタイルでしたので、PAのおじさんのマイク調整は完全に無駄になってしまいました。僕のマイクで調整してたのですが、僕はヘッドセット、韓国のMCはワイヤレスだったのでかなり出てくる音に違いがあり、僕は気になっちゃうタイプなんですが今回はスルーで進めました。

コンテスト終了後、みんなで撮った写真。ちょっとMCしながら涙が。なんでかね。年取ると涙腺ゆるくなるの本当だ。マサトモが大亮を、ダイちゃんがユウトを肩車して会場のみんなで撮影しました。なんだかねいろんなことを考えてポロっとね。韓国入りしてからまだ全く環境に慣れていませんでしたが、現地の皆さんのホスピタリティーにグッと来た感じ。あと日本から電車やバスで空港に集まって韓国のパークでコンテストっていう環境もそうそうできる体験ではないかと。この瞬間瞬間が集まったみんなの記憶に残る糧となっていくんだなーって思ったらさ。そうそう。撮影と言えば、神奈川のフォトグラファーのta-lowさんと今回のツアーで色々話せました。やっぱり写真いいよねー。って思いました。

いろんな思いを胸にコンテストが終了後はパーティーがありました。ポークパーティー。選手達はそれぞれ英語だったり日本語だったりハングルだったりでコミュニケーションをとり楽しそうな宴は朝まで続いておりました。ついに3日連続朝までコースです。で、最終日は空港に向かう前にソウル市街に寄り道しました。ここは有名なカルトってスケートパーク。最初はただの公園だったのですが、スケートボーダーが集まって色んな流れがあってパークになったところ。僕も昔から何度もビデオで見た事がありますが、今はストリート感はゼロで完全にパークの様相になってます。ちょっと歩くとすぐに繁華街です。ロケーションばっちり。少年達も遅くまでUNOやってたのにカルト着いたらみんないきなり鬼滑りですからね。体力あるね。

僕はちょっと行きたいところがあって地下鉄に。初めてのシステムはマジでテンパります。このカードをデポジットを払って入手して電車賃をチャージして乗るって感じでした。カード返すとデポジットが戻ってくるみたいですが、またすぐ乗るかも知れないので返さず持ってました。地下鉄がモノすっごく張り巡らされていてハングルわかったら超楽しそうです。でも乗り換えが分からずスゴく行きたかったTACOBELLは諦めました。

たぶんこの旅で一番滑っていたのはこちらの方。HIBRIDの早川大輔。ダイちゃんはマジでハンパなかったすよ。毎日6時間は滑ってたかな。それだけ滑れる体力と体調管理がすごいのね。選手の誰よりも一番滑ってましたし、韓国の選手からも「あの人はなんでコンテスト出ないんだ」って聞かれました。どこに行っても一番滑る。背中でものすっごく語っておりました。

そして遠くから見てたら鉄人 才哲治が一人でなにかやってます。よく見てたら公園の滝をダウンヒルしてました。なんじゃそれー、って感じで見ていたらキッチリとメイクしてましたから。さすがだ。なんか思いついちゃったんだろうね。思いついたらやっちゃう図式はスケートボーダーのコモンセンスであります。そのあと、僕は街をフラフラしてまたバスの集合時間に戻ってきたら鉄人は全身ビショビショでした。これから飛行機乗るのに。

ちょっと息子のお土産を見に行ったらランニングシューズしかありませんでした。「バッシューないの?」って聞いたら、一足もないって。ちょっと残念。

バスに乗る前にまたユウトが辛いカップラーメン食べてました。近くにレストランもカフェもいっぱいあるのに安定のカップラーメン。しかも辛いヤツ。このユウトがカップラーメンを食べてる姿は旅の間何回も見ました。ひとつじゃ足りなくて二つ食べたりしてましたから。さすがだ。

帰りの高速道路でやっと旅の終わりを感じました。韓国は素敵なところでした。もっと色々なところに行きたかった。今度はまた時間を取って別のパークも見に行きたい。移動の途中で3箇所くらいパークありましたから。かなり規模が大きいところもありました。川沿いには長い公園が整備され、サイクリングコースやスケートパークやキャンプ場などがキッチリと整備されておりました。税金を還元してる感じがすっごくした。整備されみんなが活用している感じもした。ま、短い間ですのでなんにもわかってないかと思いますがかなり「活力」を感じたのは事実です。ベースの中以外では一番近いTACOBELLですのでまた必ず行きたいと思います。

皆さまのおかげさまで吉祥寺ストアが3周年となりました。本当に本当に毎日いろんなことがありますが、サトル店長を先頭に3周年を迎えることができたことは感謝以外の言葉がみつかりません。ってことでご近所さんのbar cheekyにてみんなで乾杯することになりました。タネちゃんの写真やハルの写真も楽しみですが、なんと言ってもサトルの初DJが気になるっしょ。タイミングが合いそうな方はぜひ乾杯しましょう。チャージ無料。19時から24時までになりますので収まりつかない方は朝までもう何セットか行けそうです。

TACOBELLで食べるメニューまで決めていったのに。