暴風雨の日曜日
昨日は雲の動きにピリピリしながらなんとかスケジュールが消化できました。オープンクラス・パークスタイル予選、そしてバーティカルのオープンクラスとアマクラス。また今シーズンもコンテストシーンが始まりましたよ。ひさびさにMCだとノドが潰れるぜ。今日は声でないわ。毎年この機材に出会うと「また今年も頑張るぞ」と思います。ここ数年は故障もなく素敵な機材。ドサ回りなのでイベント機材はコンパクトであって頑丈なもの、かつイベントの大きさに対応できる性能であること、が要求されます。もうこのパイオニアの700が出たときにAJSAにお願いして揃えてもらった機材なので、個人的にはいっぱい思いでが詰まった機材です。
今回もあたらしいセクションが追加された鵠プー。パブリックパークで有料ですが、週末には300人を越える利用者が訪れる素敵なパーク。セクションの種類や広さにおいて日本屈指のパークであることは間違いない。近所にあるといいよね、こういうの。
オープンクラスは優勝15万。二位8万だっけ?賞金大会です。もうかなりセメントです。2週間前からパーク側に泊り込みで滑り込む猛者もいます。全国から集まった志あるライダー達のスケート祭り。毎回エントリーの確認からコンテストがはじまります。今回は10歳から30台の世代を超えたミックスマッチ。スケートスタイルもスケートカルチャーもまったく交わりのない世代が同じ土俵で楽しめるのがいいね。
もうこの面子が一緒にいるとコンテストっぽい。二人ともちょっとゼッケンきついな。仲間から「佐賀プリオ」と呼ばれるジュンさまも来てたし、なんだか楽しい面子のコンテストでした。ギャラリーもまた業界の顔役がズラッと揃って壮観です。やっぱり同じタイミングで集まるのはコンテストならでは。
こういう場には色々なデッキが集まりますが、僕はMCだしみんな滑り倒してるのでなかなか拝見できません。今回の「デッキ拝見」はMC仲間であり、スケート業界の大先輩であり、共に青春時代を鴨川でクロスさせたジェッツ森のセッティング。もちろん普通のセッティングであるはずがありません。現在、セキノレーシングスポーツでスケート担当にしている鬼マニアであります。ジェッツと言えばTOKYO Z-BOYSであります。もちろんデッキは・・・。いや違う。これ切ってますよ。原盤をオリジナルシェイプで切り出してます。しかもプリントしてクリア吹いてます。かなりのバカチンです。原版も色々な種類があって、工場にもよりますがジェッツ森のコレクションは7.5インチから10インチくらいのデッキが切れるように揃ってます。もうクルーズから好みのサイズまで何でもオリジナルシェイプが作れます。夢のような話です。が、しかし、原版はニス塗ってないし、角も丸めてないから、その辺の最終工程が自分で出来るスキルが必要です。このまえRAD龍と話したのですが、「RIPSAWクルーズ」とか「アーロン・マーレー クルーズ」とか作りたいね。そういうのも夢じゃない。この辺に来るともう模型界でいうとプラモデルの製作を卒業し、自分が作りたいモデルをプラ板でパーツから作る域になってきます。材料は決して高いものではありませんが、入手ルートと根性とスキルが必須です。
トラックはTRACKER。サイズは169?その辺のサイズ。ウィールはAUTOBAHNのキャバレロよ。これ硬度が高く100Aオーバーにも関わらずグリップが良いようでバートライダーに人気です。サイズは62mm?一番大きめのヤツね。この日は本気バート攻めモードだったようでフルパット持っての登場でありましたが、コンテストのMCが終わったら雨が降ってきて結局滑れなかった模様。全体的に見ると80'sバートのセッティングになってます。10インチ前後の幅のデッキだと、今のシェイプだとちょっと重い。やっぱりフィッシュ型で削るところを落とさないとね。ここまでできるのはやはり業界に昔から居る高い経験値とコネクションがあるからか?普通ここまで出来ません。
パークスタイルの予選は滞りなく進行し、調子のいい人、悪い人、それぞれのスケート愛を見せてもらいました。豪も無事に生還したし、突然決まった賞金付きワンメイクコンテストでOZZYの半裸も見れたし、もう文句なし。そして、そして、そして、次に行われたバートクラスには、今回instantsから唯一のエントリーの堀米ユウトが出走です。
出走直前にウィール変えちゃったのでちょっと心配でしたが、まったくそんな心配が必要ない位、練習から勢いのあるライディングを見せます。ニーパットに下にはバレーボール用のニーガスケットが装着されてて、4mを越すバートから2m近く飛び出すからね。想像できない衝撃と恐怖感と気持ち良さがそこにはある、らしい。見るたびに成長する姿が頼もしいです。
ライディングはいつかスチルと動画でお見せします。すっごいの何発もメイクしてますよ。マジでビビッたのは本番でトライした6回のマックツイスト。1回も外しませんでした。見た感じいつもの飄々とした感じですが、本番の集中力ってすごいね。結局失敗して外階段でランプに登ったの1回だけ。あとは滑りきってプラットホームに戻ってるのよ。カッコイイ。そして結果、文句なしの優勝です。アマクラス優勝。ちょっと惚れたね。自分の子供の同じ年のライダーに。マジで感動して泣きそうになりました。父ちゃんも涙ぐんでました。
そしてその後にオープンクラスの発表があって・・・誰が勝ったか覚えてないや。ユウトの優勝が嬉しすぎて。そして、そして、表彰式最後に発表された「特別賞」。なんとユウトが2冠ですよ。しかも昨年と連続受賞の特別賞。もうこんな感じでみんなに取り囲まれちゃう。確かにそれだけすごいことだと思う。もうすぐに自販機まで連行です。「好きなもの買え!」ってね。結局ファンタグレープとわさびせんべいをおごらせて頂きました。
オープンクラスのパークスタイルは、天気予報が雨の確率80%でしたので翌日の決勝が中止となり、予選の結果が決勝の順位となりました。優勝は謝花くん。上手かった。賞金15万ゲットです。友達は使い切る前に早く連絡しましょう。
トップ3はこの面子。ついでに結果は、
1位 謝花明徳 224
2位 立本和樹 206
3位 才 哲治 199
4位 小澤正道 195
5位 米坂淳之介 184
6位 瀬尻 稜 187
7位 中坂優太 177
8位 阿部直央 164
って感じです。今年のコンテストはなんだか楽しそうよ。次回は花川スケートパークだぜ。ドルフィンフリップのあいつの地元だ。はじめて行くから今から楽しみ。神戸もあるしね。
あれこれ言ってもやっぱり主役はユウトです。よくやった。マジうれしい。ちなみに、ユウトの好物はさきいか、梅干、ファンタグレープ。ファンレターはショップまで送ってください。僕が書きたいくらいです。
日曜日の次は月曜日。今週もガンバルロ。