フランスのフォトグラファー、ケビン・メタリエは19世紀のプリント方法であるサイアノタイプを復活させて独特のスケート写真をグラビア化。ニューヨークのフォトグラファー、ジョナサンは、今はなき20世紀を代表するプラザ・スケートのスポットのひとつ、LOVE PARKをモノクロームのグラビアでページにした。このように喪失してしまった色や場所をスケートフォトグラファーが記録としてページにした今号。スケートボードの今を切り取った前号から、逆方向に反転。スケートボードを通した記憶装置というか青写真のような1冊に。スケートボードがアートの一つだと言われる所以がよくわかる号かもしれない。何でもかんでも早すぎる現代。つい最近のトピックスが、すぐに色あせてしまう。選挙で御神輿わっしょいしたかと思えば、もういつも通りのつまらないワイドショー。事件の深層心理、当事者の声など一切聞こえてこないのに、推測批評やアナライズばっかりで、マスなメディアは全然マシなメディアじゃなくなった。すぐに興味もなくなって色あせてしまうような扱いなんかするなら、はなから色などでジャッジしなければいい。写真でいえば、最終的には色なんて関係ない。ピントもどうでもいい。アングルとそこからはみ出す世界がちゃんとこっちに向かってくればいい。もう一度言う、38号のヘッドライナーは喪失した色の号。』#sbskateboardjournal #instantskateshop