Dennis Busenitz

こんにちは、本日はデニスのご紹介です。

2000年代初頭から永きにわたりREALに所属し続けているプロスケーターです。

Adidas、spitfire、thunderなど王道ブランドのスポンサーが数多くついていますね。シューズはvansだったりDVSだったりな時期もありました。個人的にはvans時代が結構好きですが、デニスはドイツがルーツでアディダスに対する思い入れもあると思うのでそれはそれで似合っていると思います。デニスのシグネチャーシューズはめちゃくちゃ馴染み早くて最初のオーリーからしっくりくるので好きです。

そんなデニスを最初に観たのがREALのReal to Reelというビデオで、その時はめちゃくちゃやんちゃそうで元気有り余ってる感じのハイスピードストリートスケーターな印象でした。この時はハンドレールまだやっていていますね。この後のインタビューでハンドレールあんまり好きじゃないカミングアウトしていた気がします。さらに元々パークでしか滑ったことがないキッズだったから最初はストリートスケートにも苦戦していたらしいです。

その後REALのアマだけで構成されたSeeing Doubleのトリを任されたり大会でも活躍していきました。この時代はデニス激太り期となります(後に生活改善したらしくダイエットに成功します)。トランジションやプールスケートもこなし、ダウンヒルもこの時期から多くなってきたように思います。個人的にはこの時のデニスがめちゃくちゃ好きでした。VANSのジェフローリー1の赤い靴相当似合ってます。

そして謎のDVS&服装迷走期に入ります。この時はSFのダウンヒルの覇者のようになっていてスポットも下り坂が多めになっています。しかしその中でもテクニカルな部分もしっかり見せつつオールマイティにセクションをこなしていくネクストレベルのレジェンドになりそうな雰囲気があったので個人的にはそろそろSOTYじゃないかと思っていたのですが、結局彼はSOTYになったことはありません。意外です。

ファッションに無頓着なのかよくわからないですが、この時期はかなりいろんな格好をします。服装だけ見たら別人じゃないの?って思いそうなくらいいろんな格好をしていた時期で、バスケのユニフォームみたいなのとか着ていたり、襟付きのシャツの上にセーターという落ち着いた服装の時もあります。かわいいです。

そしてついにAdidasに加入します。Diagonalというアディダスのヨーロッパチームのビデオで完成度の高いパートをぶちかまします。このパートは当時ほとんどDVDが出回っておらず、YouTubeもそこまで有名になっていない時期だったので観たいのに観れなくてかなりうずうずした記憶があります。それもあってか個人的にもこのパート好きだし相当ヘビロテしました。

長いプロスケーターのキャリアがハンドレール至上主義気味な時代に始まり、その中で自分の滑りを模索し続け、ファッションも模索し続け(?)プロスケーターとしてブラッシュアップしながら様々なメディアで活躍し続けた彼の特徴として、今となってはハイスピードマニュアルスケーターというジャンル(勝手に言ってるだけです)の第一人者だと思っています。マニュアル多用してスピードめちゃくちゃ速いスケーターはかなりの希少種で、デニス以外でパッと思い浮かぶのはPolarのHjalte Halbergくらいなので誰かそのジャンルのスケーター知ってる人いたら教えてください。

プッシュ速いとシンプルにかっこよさ上がるし、それで高難易度のマニュアルをラインに入れてきたりするので震えます。ただ異常なスキルのある滑りというだけでなく、彼独特のフローがあり、シルエットも美しいです。 そこも普通のうまいだけのプロスケーターとは一線を画す個性だと感じます。世に出ているパートの数もかなり多くて流石すぎますよ。

化物揃いのREALのフルレングス映像で何度もトリのパートを出せるのはレジェンドすぎ。

以前スラッシャーの企画で沖縄に来たことがあって、浜屋そば食べた後シーウォールで休憩して2人きりになった時にこのスポットで何やったらいいと思う?と聞いてくれたのは良い思い出です。