スケートボード

TBOD(The Best of Daiojo)

天気良し。

先日、から電話が。「こんどの・・・に・・・を・・・したいので・・・してくれますか?」と。全然わからんね。ま、とにかく晋に90年代スケビを送ることになりました。その日の集荷の10分前だったので、店内をゴソゴソ掘り出して詰め込んで発送。しかし、スケビってのはあると思ってたものが探すとないよね。101とかなくなってたよ。誰かに貸した記憶があるけど誰に貸したかわからない。そんな感じのタイトルがたぶん100近くありそうだ。POWELLとか全部なかったからね。どこいった?昔のスケビの話になると多分3000Wでも足りないくらいだからまたの機会にするとして、感心したのはその流れ。電話来て当日発送→翌日到着メール来てチョイスして返送→翌日返却終了。3日でこの流れが完了するのはさすがに晋だな、って感じ。スケートにしても仕事にしても生活にしても晋のそういうところが好き。定規がはっきりしてるよね。50本近く送ったのですが、僕のおすすめはATMだった。マリオ・ルカルカバ。好きだったなあ。昔のスケビは見始めると止まらないのでやめときましたが、NEW WORLD ORDERは見ちゃいそうになった。全部覚えてるくせに。

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TAKUちゃんも来たよ。元気そうだった。先日の事故からチャリに少しトラウマを感じた自分と向き合うため、小田原へ自分越えの120kmやってきたそうです。すごいな。そういう自分越えがまたスケートライフじゃないっすか。スケートボードってやっぱり滑ってるとかトリックが上手いとかじゃない部分も大事だね。TAKUちゃんは確実にスケートボーダーだ。そういう自分越えに自ら立ち向かえる気持ちがね。さすがだ。

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そしてRAD龍のデッキ選び。この人は僕のスケートライフのかなりの部分で師匠的な役割を担ってくれてます。デッキ選びひとつにしても、見てよこの選び方。同じサイズ、同じシェイプのデッキも必ず並べてコンケーブをチェックする。大事なのはここから。きついからやめるとか、ゆるいからやめるとかじゃないの。自分のデッキと比較して、例えばコンケーブがきつければ裏踏みしてフレックス柔らかめにしてスタンスをちょっと変えてみる。ゆるければ自分の中で確立されたゆるめのコンケーブにあわせたスタンスに調整。それを把握するために必ず比較して理解して納得してからデッキを換える。スケート歴25年くらいになるとここまでの領域に達するんだね。勘違いしないで欲しいのは、積み上げられた経験があるからこそなんですよ。スケート始めて間もないうちは色々なデッキを使ってみるのがいいよ。ウィールも色々なサイズを使ってみる。そういうチャレンジの中から自分なりのフォーマットが出来上がってくる。初めてのコンプリートでウィールの0.5mmのウィールサイズの違いなんて気にしないでいい。デッキサイズもコンケーブも細かいことを気にする必要もない。だって自分にとってなにが良いかなんて色々使ってみないとわからないからね。だから最初の内はチャレンジすべき。そして自分が使った色々なメーカーやサイズや材質の感触を身体で覚えて積み重ねる。おっとと、ちょっと熱くなりました。ま、とにかくそういうことを僕はRAD龍から学ばせてもらってます。

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これ2針前ね。休日に1人で電車に乗って青山にスケートをしに行って、スイッチKやバックテールの形にこだわり滑り倒し、グリッチョして足を引きずって帰ってくる。さすがだ。僕の中の鉄人ランキングで衣笠抜いたね。もうすぐルー・テーズも抜いちゃうな。あっ、でも抜糸まではあんまり野飲みだめよ。例のスポットは抜糸後の様子見て行きましょう。

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週末のショップはいっぱいスケートボーダーが集まって来て楽しいのよ。僕は最近は平日シフトで週末は居ないことも多いんだけど、先週は金曜日も土曜日もショップに立っておりました。常連達の「金曜日って珍しいっすね」とか把握してるあたりがすごい。土曜日にも「あっ、ホンマさんいた」とか。ありがたし。こちらのデッキは今回優勝が決まった「THE BEST OF DAIOJO」に駆け込みエントリーでやってきたスタイル職人ヒロッチのトラック。かなりいいの出てますね。トラックってトリックによって如実に削れ方が変わるから、Kマスターとノーグラマスターではトラックの形状が変わってくる。そして両方とも得意な場合は削れ方の流れが複雑に交差して削れて行く。そこに味があると思ってます。K、ノーグラ、5-0がトラックの表情を作る代表的なトリックですが、僕はベースプレートの状態やハンガーの内側やキングピンの円錐っぷりもチェックするので、ノースラ、テールスライド、ボードスライド、リップスライド辺りのトリックも複雑なスクラッチを作る要因になっていることになるんです。

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そして今年のザ・ベスト・オブ・大往生の選考にあたり、最後まで優勝を競って惜しくも敗れたのがこちら。慶太がショップに居るときにウィール交換に来た方のもの。これ凄くない?前にも紹介してるのですが改めて見ると凄すぎる。だってショップ来るまで普通にこれを使ってたんだからね。そこがすごい。完全にフラットスポットが4輪に出来ており、そのうちの1つはウィール表面の20%近くまで拡大してます。この飽食の時代にここまでウィールと遊べるテダレがいることをうれしく思います。準優勝おめでとう。

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そしてこちらが今年度「TBOD(The Best of Daiojo)」の優勝を勝ち取った、葛西の石井ちゃんエントリーのVENTUREトラック。あれ?この場合、英語違うか?「The Best Daiojo of the Year」が正しいか。ま、どっちでもいいや。このトラック、見れば見るほど見事な大往生。まず前面が削れているのが凄い。ノースラだけじゃないよ。ピポッド見えてるのはノースラだけど、ウィールがあるからトラック前面はすれないよ。前面はK。それも激ひねりのKだな。Kの「抜け」で前面がすれる場合もありますが、石井ちゃんの場合は確実に前面でグラインドしてる。すげえな。ハンガーがスポスポ抜けちゃうくらいまでピポッドも見えちゃってます。ここまでいければ大往生完全体。今年の大賞、おめでとうございました。

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優勝の賞品はウィールにしました。ウィールも大往生しそうだったから。そして受賞を心から喜んでくれるのがまたうれしいね。こんなのは僕の勝手な趣味だから。それにしてもやっぱりスケートボウ道は奥が深い。昔、トランスで「スケートボード AtoZ」を書かせてもらったときに、デザイナーのURA3が命名した「スケートボウ道」。こんなに広がりがあっておくが深いものになるとは僕自身予想してなかったよ。URA3もまたスケートボウ道を突き進む漢であります。INDEPENDENT×GKのパイオニアにしてマスターです。またいつか会った時には拝見してきます。

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で、優勝記念の「元祖 デッキ拝見!」。石井ちゃんは葛西ローカルにして舞浜レギュラー。葛西だけでなく、関東近郊のスケートスポットでネットワークを広げるノースラ職人であります。デッキはセールデッキから悩んで選んだこの1本。そうそう、今セールのデッキの充実っぷりがヤバイですよ。毎日店頭・通販で売れまくってますので、気になるモデルはお早めにね。各モデル何本かはストックあるんだけど、ラスト1本のモデルも多いから。こちらのモデルは最新シリーズの「SKYLINE」が到着したWestern Edition。CD付きのSAN QUINNだね。7.63インチってサイズが今のボリュームゾーンだね。すでに7.5インチの時代は終わった。これからもうちょっと太くなると思うよ。8インチ愛好者も増えてきてるし、平均すると7.75くらいまでは伸びると思う。デッキのサイズが大きくなって来てるのは世界のトップのスキルがかなりレベルアップしてて、より大きく、より速くって流れに合わせるように太くなってきてるのね。やっぱり太目のデッキだと安心感からしてだいぶ違うから。確かに回しトリックに関してはややもっさり感もあるかもしれないし、トラック幅を変える場合は慣れるまでに時間もかかる。しかしその辺のリスクを踏まえた上でも進化するトリックに合わせてセッティングが変わっていくのがスケートボード。この次はどんな流れがあるんだろうか。

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ウィールは賞品で差し上げたinstant オリジナルウィールの53mm。手前味噌ではありますが、instantウィールはマジでご好評頂いてます。価格に対してコストパフォーマンスが高いってだけでなく、純粋にクオリティーが高いと自負してます。52mmはRAD龍に日沖テッチャンの鉄人コンビにも愛用してもらってます。かなりうれしいっす。石井ちゃんは53mmでね。だって大往生までの時間が52mmよりも長いから。どんなウィールに成長するか楽しみにしてます。そうそう。大往生はまた来年もエントリーを受け付けてます。っていうか普通にショップでパーツを交換して、使い終わったパーツを置いていく人に「これもらってもいいっすか?」ってのがエントリーになる場合が多いです。ローカル連は「こんなの出ました」って持ってきてくれることも多くて、デッキ、ウィール、トラック、シューズ、でかなり素敵な作品が集まります。今回の大賞はトラックでしたが、デッキ、シューズ、ウィールもかなりいいのがありました。また「我こそは」って方はショップにお持ちくださいね。僕の個人的な趣味にお付き合い頂き感謝です。

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そして舞浜あがりでチヒロック御一行さまもご来店。チヒロックの動きは凄いよ。僕はいつもガールズスケーターの動向はチヒロックから学びます。また台湾に行くみたいで日本各地のスポットだけでなく、ワールドワイドに広がる女子スケーターの輪。彼女の場合は語るだけじゃなく確実に動いてる。それって実は凄い事。いつも一言二言くらいしか話せませんが実に色々なことを教えてもらってます。彼女も僕の先生の1人です。リュウくん、お誕生日おめでとう。

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今日はスケート日和だ。でも仲間達はみんな二日酔いのはず。昨日の忘年会はずっと忘れられない忘年会。詳しくまた。

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