春の嵐でした。
昨日、茨城のAXISで開催されておりましたAJSA PRO TOUR 2016にて、instants戸倉大鳳が6位に入賞しました。このコンテストは日本全国からプロライダー達が集まる現在の日本で最高峰のコンテストであり、この開幕戦に関しては、AJSA史上初の賞金総額150万円のビックコンテストでありました。北から南から総勢約50名の出場者は誰しもが実力者でありまして、今年からプロクラスに登録したプロ初戦のコンテストで6位という快挙は本当に胸が踊るものでした。大鳳おめでとう!っていうかマジでカッケーす。
こんな感じのコンクリートパークで、実に様々なセクションがあって実力が試されるパークでした。
コンテストには出場選手以外にもNHKやフジテレビ、TWSJなどの専門誌や各メディアの取材も入り、出場選手の応援団やローカルのギャラリーも多く集まりかなりのお祭りモード。ランチのハンバーガー超美味しかったです。
奥にはこんなボウルもあって、これグルグルいけたらかなり面白そう。深い方のコーピングにテールかけると膝がガクガクしちゃいます。ここに誠とかロールインしちゃうの本当にうらやましい。
今回のコンテストは全国から多くの選手が集まりました。最年少11歳から最年長40歳。最年長は我らが上田豪プロです。僕はMCなので各選手のエントリー用紙を見るのですが、豪ちゃんのエントリー用紙が一番アツかった。コンテストに出るなら勝ちたいのはもちろんのこと、出場するのは勝つ為だけではないのです。自分と向き合い、参加する選手達の輪に入り、いつもとは違うスタイルやスキルを目の当たりにして、緊張感や達成感を自分の中で経験値として蓄積していくのです。勝つことよりも本当に多くのことが自然に学べる場なのです。また豪ちゃんは自身もMCとして数々のコンテストを見ていることもあって、表も裏も全部わかった上で参加してるのです。そしてライディングも最高でした。自分の息子よりも小さいライダー達に混じり、自分をプッシュし、メイクに向けて全力で突っ込んでいく。グッときたね。色々な思いが混じってメラメラと燃えているのを見ると僕もなんだかメラっときてしまう。スケボーって本当にすごい。
こちらがリザルツ。優勝のダイスケも安定感と貫禄が出てきました。2位のケンケンにもかなりぶっ飛ばされました。一発でファンになっちゃいます。大和も体格がガッチリしてきてライディングにもかなりいい影響が出てきてます。次回のコンテストがもう今から楽しみです。次回のコンテストは近々にAJSAオフィシャルページで発表される予定です。
さて、今年になって本当にバタバタですっかり時間が経ってしまいました。春眠していた訳ではありません。春は展示会のシーズンです。先日もスーさんが展示会に出展していることを聞き、神長と一緒にお邪魔してきました。スーさんは日本のスケートボードシーン聡明期をスラロームした大先輩。自身で描き込んだピンストが素敵なスラロームのセッティングを拝見させていただきました。まずこのデッキ。乗り終えたデッキのリシェイプであります。もうとことんこだわり抜いて作り出されたセッティングなのは一目見てすぐに伝わるオーラが出ております。高度なスキルを持つ職人さんの作品。ファイバーなどでフレックスがいいデッキを使う方もスラロームは多いのですが、これもかなりグイグイいけそうなビジュアルであります。スケートボードは「見た目」もすごく重要だと思ってます。パッとみて「カッケー」って思うかどうか。グラフィックやセッティングで伝えられるものは限られますが、カッケーものはカッコいい。
どの角度からもカッケーす。またよく見てくれるとわかりますが、independentの6ホールのベースプレートにbennettのハンガーを装着しております。もうこのビジュアルが作れているだけでもかなりミラクルなのですが、踏んで見るとしっかりとした安定感とスムースに切れ込む感触があって、思い切りプッシュしてクイクイしたい衝動にかられます。ぶっちゃけかなり驚きました。だってさ、ベネットのハンガーってピポットの部分がすごく細くってindyのベースプレートにはそのままは絶対に装着できません。ピポットの穴の大きさが全然違うから。そこでスーさんはピポットブッシュを作っちゃいました。「作った」のですよ。そしてキングピンの長さに合わせてスペーサーが必要になるのですが、それもスーさん作っちゃう。作るってすごいよ。素材をどうするか、形状をどうするか、サイズをどうするか、工程をどうするか、もうピポッドひとつ作るのがどれだけの勉強と経験値を必要とするのか。なかなか言葉では説明し難いくらいの作業です。それをササッとメイクするあたり、やはり本物のスケートボーダーなのであります。
見る人が見ればこのピタッとはまったトラックがどれだけスゲーかがおわかりになるかと思います。さらにクイクイと乗れるのであればなおさらでしょう。スーさん、マジすごいっす。
こちらはお台場ストアのスタッフ、みずきとみぎわちゃんのセッティングであります。デッキのサイズも最近ではかなり乗り手の好みに合わせて好きなセッティングで選べるようになり、自分の好みを作りやすくなりました。デッキのサイズはね、最初は色々考えてしまうかもしれませんが、とにかく乗ってみることです。専門店でご相談するのが一番いいのですが、ある程度の目安の中から好きなグラフィックやブランドのデッキを選んでみて、ガッチリ乗って慣れてみる。仲間がいればどんどん借りて乗ってみる。サイズやセッティングの違いを自分の中に蓄積していくことがよりスケートライフを楽しくします。ご不安がありましたらいつでもご相談ください。
「穴あけくん」って僕らが呼ぶこのドライバーも仲間が増えました。デッキテープを貼るときに、デッキの縁をこするドライバーなのですが、使っていればすり減っていつかは折れる。それをさらに使い込んで尖っていったものを「穴あけくん」ってまた違う役目ができるようになるのです。インスタントではほとんど鉄ヤスリは使わない。あれば使いますが僕はドライバーの方が調子が良い。いつの間にかお役目を果たして無くなってしまうことが多いのですが、最近の穴あけくんは定着率高めです。
3月にはスクールを開催しました。TIZZ&instantスケートスクールは、スケートボードの「楽しい」に重きを置いて初めての方も練習したいトリックがある方も、お伝えしたい「楽しい」を集まってくれた先生たちと共有するのです。いろんな方がいます。大人も子供もいっぱい集まって同じ「スケートボード」って定規の目盛りを確認し合う作業なのです。今回は過去最高のご参加人数で、お申し込み受付の時点で定員となり締め切らせていただきましたが、またタイミングをみて開催させていただきますので今回ご参加できなかった方も次回にはぜひご参加ください。
せいちゃんからお借りしたハイオーリーバーでオーリー大会をしました。ヒルちゃんやりゅう君も参加してくれてかなりハイレベルな戦いとなりましたが、優勝はなんとinstantsアキラでした。またオーリーがかっけーのよ。自分がどれだけ飛べるかも確認できます。インチだけど。リュウくんとチヒロックは海外赴任で1年半海外に移住します。寂しいけどまた次回会うのを楽しみにします。また今回もたくさんの方にスケートボードの楽しさに触れてもらうことができました。集まってくれた講師の皆さん、本当にありがとうございます。ローカルやライダーのみんなに支えられて開催できるスクールです。また集まってなんかしたいすね!
チヒロックがオススメのコーヒーが美味しいのよ。スクールにも暖かいコーヒーを入れてきてくれて、集まったみんなで頂きました。ありがたし。
また先日、浦安市の優良企業表彰制度で「地域活性化貢献賞」を頂きました。受賞理由に「スケートボード」って言葉がいっぱい出てきて、なんだかすっごくうれしかったです。浦安市はディズニーシーの真横に舞浜パークがあり、ローカルたちが設立からずっとその維持管理に努めてきました。自由で開放的なパークはローカルたちの集合場所であり、気軽にチルスケできる貴重な場所です。これからもローカルシーンを大事にしてさらにスケートボードを楽しめる環境作りを進めていければと思ってます。何度も何度も思いますがローカルって素敵。居場所って当たり前に感じるかもしれないけど本当に貴重な存在なんです。先の震災の時に液状化でパークが沈み、数年間使えない期間がありました。その間もローカルたちはあきらめずに活動を続け、今日に至るのです。そう。この地域活性化貢献賞はインスタントではなく、ローカルみんなに頂いた賞なんです。浦安ストアのバックヤードに飾っときますのでローカルのみんなにはしっかりチェックしてもらいたい。まだまだやりたいことがいっぱいです。
さて、新入荷の情報などはインスタントのWEBストアでチェックしただけますが、春はやっぱり新しいアイテムが続々と入荷してきます。気になるアイテムも色々あるかと思います。またお探しのアイテムもあるでしょう。デッキやパーツやTシャツやシューズなど、なんでもお気軽に聞いてみてください。可能な限りご希望の商品をお探しいたします。このLEVI’S skateboardingのTシャツは2枚パックでお得です。LEVI’Sはもちろんデニムは人気ですが、チノやTシャツもかなりカッケーす。
こちらはお台場ストアのみぎわちゃんの力作です。ここに全てがあります。スケートボードってなんだか敷居が高い感じもします。なんだか難しそうな気がします。ちょっと斜に構えた感じもします。でもね、僕らはそういうなんだか不安なところを全部しっかり解決して、スケートボードの魅力を全力でお伝えしたい。そこから先を選ぶのはあなたです。ただ、粗悪品をご購入されて乗り心地が悪く上達しにくいとか、最初の一歩やセッティングがわからずに諦めてしまったり、とか、そういうのがすごくもったいない気がするのです。僕らはプロライダーが乗れるクォリティーのアイテムしか扱いません。売るだけではなくセッティングやハウツーなど必要な情報も常にご提供いたします。インスタントでご購入頂いたデッキは全て、どの店舗でもメンテナンスさせて頂きます。そうやってスケートボードの楽しさをご理解頂きもっといっぱいスケートボーダーを増やしたい。浦安、吉祥寺、千葉、お台場、とどのストアでも、WEBストアからも、そういう想いでスケボー屋をやっていければと思ってます。
こちらは吉祥寺ストアに来てくれたアレックス・リー・チャンのセッティング。リーもまた90年代の日本のストリートスケートシーンの重鎮でありまして、キレキレのフロントフリップは忘れることはできません。最近は渋谷や世田谷公園の朝練でスケートボードを楽しんでいるそうですが、この前SNSで見た渋谷のライディングは、朝からレッジにBS180ノーズピックグラインドを当て込んでありました。朝のトリックじゃねえす。攻め攻めです。セッティングの方はすっごくリーっぽい感じがしました。N.T.Originalの8インチがこれまた似合うわ。
トラックがザキザキでした。ventureの軽いやつを装着しておりましたが、ざっくりと痕跡が残っておりました。トラックって大体なにやってその傷がついたのかわかるケースが多いのですが、リーのは「?」な痕跡がいっぱい。これかなり当て込んでます。ありえないところにざっくり入っているので、色々やってるのが伺えます。セッティングのサイズバランスはまさに現在の人気サイズではありますが、乗ってみたらリーのトラックはかなり締め込んで硬めのセッティングでありました。本当に面白いです。仁くんやinstants大鳳なんて指で弾けばぷらぷらするくらいトラックゆるゆるで使ってますが、リーのは100キロ近い僕が乗ってもカチッとするくらいキングナットを締めたセッティング。しかも仁くんも大鳳もリーも超カッケーすから。だから「トラックのブッシュは硬めと柔らかめのどちらがいいんですか?」って良く店頭で聞かれますが、乗ってみてしっくり行く方がいいです、ってことになるのです。ただ乗ってみて、ってのが難しい場合は、まずは今の硬さに近いのを選んでみて、ナットの微調整で試してみるのがいいです。以外とこの部分は上手くなっても変化していく部分なんです。
新宿ジャブ主のマサユキの息子が誕生日でデッキを新調しました。勢いで舞浜行ったらもうバディーたちがいっぱいでグッとアガってしまい。ちょっと滑ってしまったらもう足首がパンパンに。でもいいもんね。楽しかったから。早く好きに滑れるようになりたいす。
市川のUNION PARKで開催される「選手育成スクール」が始まり、数回の講習が行われました。僕は見学会からずっと見せてもらってますが、初回の講習からもうすでに大きな変化が見えてます。だいちゃん先生の的確な指導の賜物ではありますが、講習生のみんなの顔付きが1回目と2回目で全然違うのよ。スケートボードって自由です。好きにやればいいんです。でもね、目標がある人は全力でその目的や目標に向かうのもまた「自由」なのですよ。これからもスケートボードの裾野はどんどん広くなってきて、いろんなスケートボードの取り組み方が生まれてくるかと思います。ローカルから世界へ。少し前では夢だったことがもうすでに手が届く現実になっているのです。第1期生のみんなと一緒に全力で目標に向かいたいと思います。
千葉ストアがリニューアルしました。だいちゃんがと家スマイルの幸太郎、ヤマケンくんと作り込んだショップ、ぜひチェックしてみていただきたい。スケートボードの魅力をいっぱい詰め込んで、皆さんのお越しをお待ちしております。
僕の初出勤の時には、pizza sliceのベンくんとinstantsクリが寄ってくれました。costcoで買ってきてくれた差し入れが心に沁みました。千葉のシーンもガッツリ応援したい。
やっとSSPにスラッピーカーブとプールコーピングを見に行けました。かなり驚いた。RAD龍や日沖テッチャンの歴史と経験の蓄積から生まれたセクションの数々はただただ「すげー」の一言です。サイズやセッティングにこだわり抜かれたセクションたちはそのまま博物館に保管したい。でもRAD龍が「滑るっしょ」って許してはくれないすね。てっちゃんの鉄人っぷりは健在です。いつまでも背中しか見せてくれません。
これてっちゃんのインディーです。「うぉー」って思った人かなりマニア。あるもの使うと結構簡単にいけちゃうそうです。
こちらが噂のパーキングブロック。これ全国に普及させたい。普通に街中に存在するものになってほしい。そしてこんなに使い込まれてピカピカのがそこらじゅうにある社会になってほしい。
NIXONの壁時計が届きました。スケートショップ感がすっごく出てうれしいす。先代のNIXON時計はバックヤードで健在です。
吉祥寺ストアに出勤した時に寄ってくれたClicheの池田幸太。コウタと会うといつもかなりアガります。なんていうかポジティブなアティテュードにグッときてしまうのです。滑ってるのを見るとさらにアガります。比類無き強力なバネとそこから繰り出す正確なコントロール。なんていうか職人さんの一挙手一投足を見ているかのような「ですよね」感。名前でググればいくらでも出てきます。今までのアーカイブスだけでも歴史資料館に保管するべき。そんなコウタのセッティングをまた拝見させてもらいました。デッキはもちろんClicheのJB。JBっていうのがちょっとポイントな気がします。8インチちょいのサイズにインディーLOの139。ウィールはちょっと小さめです。
ステッカーの貼り方とか貼る場所とか気になるなあ。個人的にはSURA先輩とjoynt林くんのステッカーチューンをいつもお手本にしてますが、コウタのシンプルで主張ある貼り方も素敵です。まっすぐなスケート魂を感じます。ブッシュはbones bushのMIDです。カップワッシャーもきっちり入れてハンマーもしちゃうぜ仕様です。ランプもがっちり滑ってますね。あの痕跡が物語ってます。モノホンのプロライダーです。
こちらは吉祥寺ローカルの親父であります中川さんのセッティング。これマジで僕も追いかける。BLACKLABEL×CYCLE ZOMBIEのデカイ方。このシェイプがまた素敵。乗ってみるとホイールベースがそんなに長くないのよ。クイックに動けるサイジング。幅は9.いくつって感じでもかなり動ける感じです。ベアリングはhardluck。WEBストアでご紹介仕切れていないアイテムも店頭に山盛りありますので、お探しのものはまずご連絡してください!
トラックはインディー169。もちろんセレブはtitanです。また驚いたのがブッシュがすごく柔らかセット。僕は重いのもありますが、個人的にはちょっと柔らかすぎますが、やっぱりトランジッション好きの中川先輩はこれくらいの方がコンクリ面に張り付けるのでしょう。グイグイ攻めていただきたい。
エアフレッシュナーもいろいろ新作がきてますよ。香りの好みはあるかと思いますが、全体的にアメリカ感がハンパないす。
こちらは全てnike sbの新作。ヘンプのdunkなんかこれからのシーズン爽やかでいいすね。個人的にはall courtファンなんで黄色いヤツいっちゃおうかと画策中。日本人の足型でもいけちゃうと思いますよ。かなり幅広め。
DVDは最新作は常にチェックです。ここ毎日たくさんのご注文を頂いておりますdoomsayersの作品は、webで観れるもの以外にロングなボーナスが入ってます。内容も好き者はグッとくる内容で、この価格でDVDがいけちゃうなら迷わず行くのがいいでしょう。っていうか売り切れる前にお早めに。TWSの新作も、pier7もずっと観れる名作です。
先日、千葉ストアで閉店間際にリョウが持ってきたthunder。キングピンマッチに久々に負けてしまいました。翌日だいちゃん店長がリベンジを果たしてくれましたが、ちょっとまだ敗北感から立ち直れていない僕がいます。まだまだ修行が足りないす。がんばります。
さて選手のみなさん、AJSA開幕戦が終わり、次はどこ出ますか?UNIONで開催される「UNION CUP」はmake it count関東予選会となっておりますので、がっつりみんなで楽しみながら、上位に食い込めばいろんなおまけが待ってます。ご協賛ブランドも増えていろんなチャンスがあるかと思います。自分越えのフィールドとしても、雰囲気を楽しむ場としても、またお祭りのひとつとしても、こういうコンテストにはガンガン出ちゃうのが楽しいすよ。詳細はこちら。
春です。はやくしないと初夏になります。スケートボードをはじめましょう。
感動した。久々に心が震えました。
またファミリーが増えます。