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オヤジだらけの下町食い倒れツアー2014 今年もなんとかゴールしました。

今年も行ってきましたよ。

多少前後しますが、写真の整理してたらちょっと時間が経っちゃいました。こりゃ確実にRAD龍に怒られる。ま、それはいいとして、今年も無事に「オヤジばかりでプラプラと下町の美味い物を求めてクルーズデッキでひたすらさすらうツアー2014 ヤングガンはテールを蹴ります」に行ってきました。この短く言うと「クルーズツアー」につきましては、このBLOGを最近見た方はご存じないかもしれませんが、実は今年で4回目(4年目)の耳目を集めるツアーでありまして、今年はあのスケートボード専門誌TRANSWORLD SKATEBOARDING JAPANが「誌面は次号はハウツーなので、映像取れたらwebで」って感じで取り上げてくれたツアーなのであります。このツアーのはじまりは、ピストブーム全盛期にRAD龍や渋輪83らと「なんかスケートで美味いものでも食べ行きましょうよ」って感じで始まったツアーで、β版は僕とRAD龍と渋輪83とノムさんらとピストで行った深大寺。普通に奴らは東大島から深大寺に蕎麦食べに来ましたからね。おそるべし。その後スタートした一回目、地獄の二回目(前編後編)、そしてさらに地獄の三回目と経て、今回前編最後(いつの間にかRAD龍的に前編と後編になってました)の第四回目。三回目の地獄っぷりはすごかったのよ。第三回は去年の今頃のBLOGでたぶんご紹介してると思うので二回目も一回目もβ版も掘ってみてくださいね。ま、みんなは超楽しそうなんだけど、僕は持病の左ひざと右足首に爆弾あるので、ちょっとプッシュするともう地獄。今回も前日の用意をおやつじゃなくてこれですよ。サポーターとシップ。これないと怖くて行けないのよ。逆に言うとこれあれば飛ばせる。今回こそはRAD龍より楽しんじゃうぞ、な勢いで遠足前夜の寝れない夜を過ごしました。

前日まで僕はRAD龍に「自転車で行っちゃダメ?」って聞いてましたが、キッパリとNOを突き付けられてました。ですよね。「クルーズツアー」じゃなくなっちゃうしね。あいにく僕は前日に子供と遊びに行った公園で、誰かが掘った穴に足を取られて軽くグリってしまいました。持病+軽グリでかなり気合を入れて現地へと出発します。天気は快晴。RAD龍の日頃の行いの良さっぷりはまたお見事ですからね。

TALONにクルーザーを突っ込んで今回はかなり荷物は軽く行きました。財布も持ってない。現金をポケットに突っこんでバックの中はサポーターとテーピング。もう11月ですので汗ダクってこともないかと思って、着替えのTシャツも今回は持たずに出発しました。なんだか行きたくない感じでちゃってますが全然そんなことないのよ。一年で一番楽しみにしている日ですから。自分の誕生日よりも、元旦やクリスマスよりも、僕はこのクルーズツアーの日を楽しみにしているのです。ただちょっと怖いだけ。

さっそく向かう電車の中で渋輪83に会いました。83は今回のツアーに向けてクルーザーをフルコンプで新調しておりました。さすがだ。大人だ。全力で楽しむ方向です。そしてそのデッキの変態っぷりがまた見事。だってこれ見てよ。KROOKEDのGONZの謎デッキ。聞けばGONZの娘の落書きをそのままシェイプしてデッキにしちゃった仕様らしいじゃないですか。だからこのノーズ。短いってだけじゃなく、変態シェイプで凹んでる。これが後々83のスラムを生むのですが、このデッキを街で見つけたら即検問体勢に入るすね。「はい、止まって―。ちょっとデッキ見せて。他に変な物持ってないですか?」って検問ね。このデッキは見た目の変態さも相当ですが、実際に乗るとまたかなり変態なのですよ。

止まった時に、よくテールを蹴ってデッキを立てて持ちますが、このデッキはそういう普通の動きを許してくれません。テールを蹴ってノーズを持とうとすると見事にノーズあの形状でスカッと空振りしてしまう。そこで自分でニヤッとしてしまう不思議なデッキなのであります。セッティングもまたかなりシックリ来ていて、INDYのStage10.5の149KROOKED65mm、そしてBONES BEARINGの快調クルーズセッティング。さすがだ。この旅にかなり思いが込められている。この「オヤジ沢山とヤングガンの下町食い倒れクルーズツアー」はそういう旅なのであります。

クルーズツアーのメンバーはやっぱり気合が入っている。食い倒れツアーは毎回船頭さんがいるのです。どこからスタートしてどこに寄ってあれしてこれして、ってざっくりとコースを決める船頭さん。前回からはSSPローカルのナカジが船頭さんを務めております。そのナカジのセッティングがこちら。このデッキはどのブランドかわかります?わからないはず。だってナカジがシェイプしてデッキなのですから。しかもグラフィックもナカジ製。やるなー。ナカジはなにげにDJとかしちゃうしさ。もしかしたらこの体型の着ぐるみを着てるだけで中身はほっそりしたオシャレな人が入っているのかも、って思わせるセッティングであります。そんな訳ないけど。

デッキは目測8.0インチくらいかな。クルーズデッキって太い部分のサイズで測るので目測ちょっと難しい。セッティング的にはかなりビタッときてますよ。デッキスペックに合わせてか偶然か、ACEの11にPOWELLのRAT BONESっていうのがとても素敵です。ウィールがデッカイから1/8スペースパットを入れて快速仕様になっております。クルーズのセッティングってセメントセットに比べてかなり自由度が高いので、デッキにしろ、トラックやウィールにしろ、より個性を出して組み込むことができるのです。でもやっぱり乗ってみてダメなもあるよね。見た目はいいけど。優先して欲しいのは自分に合った乗り心地。そこからサイズバランスとか考えていくと自分の好みとかがハッキリとわかってきます。色々試してみるのがいい。コンプリートを買って最初のトラックがVENTUREだとみんななんでかずっとVENTUREを使いたがる。僕はそれより色んなメーカーを試してみるのがいいと思うよ。色んなチャンスがあると思うのよね。

そしてこちらは朋友RAD龍のセッティング。きたね、これ。T19のクルーザーなんですが、これはUAとのコラボデッキ。販売はT19プロデュースのコンプリートデッキのみだったのですが、T19ディーラーにのみチョロッとデッキだけが入荷しました。インスタントでも2本のみ。その一本がこのRAD龍のデッキなのでありますよ。これは大事すぎて乗れねーって思っていたらRAD龍は普通に組んでました。このデッキのシェイプがまた見事でありますが、同時にリリースされた24インチBMXやVANSのシューズ、そしてTシャツなどのデザインワークはすべて7STARSによるもの。緻密ですな。MFG魂を感じます。7STARSの堀内さんの凄いところは、もう無限にアイデアが湧き出てくる。デザイン的なものだけじゃなくて、色々ピースをまとめたり散らばしたりしてなんだかすっごく「カッコいい」ものにしちゃう。本当にスゴイっす。おっと脱線。

で、RAD龍のセッティングはこのミラクルデッキにスケート魂を吹き込んでありまして、SLAPPYで使い込んだINDEPENDENTの139にブラックのOJ HOTJUICE、BONES BEARINGといういぶし銀SITAMATIクルーザーに仕上がりました。このセッティングはどんなに偉い人でもどんなにお金持ってる人でもどんなにビジュアル良い人でもできないセッティングですよ。RAD龍が組んでRAD龍が乗るからこそ意味のあるセッティングになっております。僕は例えどんなセッティングであったとしても、やっぱり乗っている人のスケート魂が感じられるものにグッと来てしまうのです。セッティングは「なんでこのデッキを選んだのか」というところから実際に乗るところまでに短いようでとても長いストーリーがあるのです。沢山の理由とご縁も。おっと、ちょっとアツくなってしまいそうなのでこのへんで。

今回のツアーはこのメンツで、先日ご紹介した映像を作ったタネちゃんにRAD龍、今回の船頭さんのナカジ、SURREALのNEO浦安シーンの先頭を走るキーくん、instantsアキラのヤングガンにスケートバディの木場のナベさん、パパ仲間の寝不足社長ノムさんとこだわりの職人83と錦糸町「おおむら」の若旦那オザという布陣。どれが誰だか全部わかる人はかなりのSSP通かinstantブログ通。

さて始まりました「第4回SITAMATIクルーズ食い倒れツアー2014 また今回もやっちゃうよ編」。ってまだ朝だよ。なんだか毎回集合時間が早くなる。みんなは下町からですが、僕は世田谷から23区またいで行くのも起きるのも早い。なんだかRAD龍のペースに合わせて行くと、そのうち集合時間が朝6時くらいになりそうで怖いです。ま、10時集合で浅草の街をプッシュしていきます。

向かった先はここ。ピンと来た人はかなり食い倒れツアー通。第二回の集合場所の錦糸町もWINSあるのですよ。僕は集合前にちょっと買いました。ま、それはいいとして今回はちゃんとコースに入っているのでみんなでワイワイと乗り込みます。

なんだかかなりハイテクになってました。もうどうやって馬券買えばいいのかわからない。RADに教えてもらってみんなでレース合わせていくつか買って見ました。やっぱりみんな買い方も予想もバラバラで誰が当たるかはまったくわかりません。この日のメインはエリザベス女王杯だったのですが、大学生のときに初めて馬券当たったのがそれでした。サンドピアリスだったかな。なんだかグッと来た思い出あるぞ。ま、どうでもいいけど。

もう完全に悪人すね。もう裏ルートで当たる馬券を買った仕事人みたいな。でもこのRAD龍のネルonネルのボタン留めはかなりヒットしました。XXLのTシャツにベースボールキャップって格好よりも僕はこういうのがBな感じするんだけどね。

もうね、みんな真剣ですよ。だって食い倒れツアーの途中で当たったかどうかわかるようにレース選んだし、当たった人が最終地点でおごることになったからさ。個人的には当たるよりも当ててって感じですが、みんなに内緒でこっそりエリザベス女王杯の馬券も買っちゃいました。

もうね、ここは人生の先輩ばっかりですよ。平均年齢60オーバーかな。この雰囲気はJRAと大阪新世界の囲碁ショップでしか味わえないすね。貴重な場所です。先輩たちはもうどこでも座っちゃうし、みんな耳に鉛筆刺してるし、持ってる新聞しわくちゃだし、10時半なのに軽く酔ってるし、もう見習いたいところがいっぱいです。

ってことで僕らも先輩を見習って朝食を食べに近所のおしゃれなカフェに移動しました。天気も良かったのでみんなでイングリッシュブレックファーストとスコーンでもたしなもうかとテラスに席を取りました。

ここはこの界隈でも数少ない「生ホッピー」が飲める店なのです。僕はまだホッピー道は初心者ですので、なにが「生」なのかもわからず「ナカ」と「ソト」の違いもわからず、ましてや「ソト」に白と黒があることなどまったくわかりません。なのでとりあえず人数分煮込みをオーダーしました。そして始まりました食い倒れツアー風のブレックファーストであります。

これ旨かったなー。モツ煮も朝食べるとなんだかかなりダイレクトに栄養が吸収できる気がする。となりのキュウリは完全に罪滅ぼし役でありまして、決して栄養バランスとか考えた訳ではありません。「朝からホッピーでモツ煮しちゃってごめんね」的な気持ちを少し和らげる役割です。ノムさんのオーダーした辛口ホルモン煮も超旨かった。浅草に引っ越したら僕は完全にダメになる確証を持ちました。

先日ご紹介したこのツアーの映像はフトグラファー種ちゃんの作品です。武器はこちらのスマホであります。ハンドル付けてレンズ付けて。これで十分楽しい作品ができましたよね。また「食い倒れツアー」のファンが増えた気がします。やっぱり映像っていいよね。雰囲気ちゃんと伝わるし。

なんだかここで終わりそうです。グッと楽しくなってきました。まだまだ完全に午前中ですが、周りの店を見てみるとやっぱりビールに煮込みのおじさんやカップルがいっぱい居る。日本は平和だ。僕はもうここで横になりたくなりました。

こちらはノムさんのカミカゼであります。噂のクルーザー、もう本物見れてよかった。これは乗り終わったデッキをリシェイプしてクルーザーを作っているFESNのショップで購入できるそうです。それにしてもこのシェイプ。かなりお見事であります。そしてグッと来たのがテールガード。これがあるだけでかなりMFG魂ありますね。リシェイプして色塗っただけじゃない思い入れを感じます。塗装もすっごくキレイです。普通にプレスして作っている感じありますから。ちょっと乗せてもらったのですがキッチリをしごけます。スラロームスタンスで行くとクイクイで気持ちが良い。またスケートボードの多様性が深まった気がしました。

セッティングもまたお見事。トラックはINDEPENDENTの109。これは最近のクルーザーの鉄板になってきております。これが出るまではほぼ70%くらいはACE00かACE11だったのですが、もう今はINDYの方がシェア大きい気がします。このサイズのクルーザーにセットアップできるトラックは、現状ではこのINDY109、ACE00、ACE11、そしてTRACKERのRACERくらいかな?GUNMETALっていまはどこもやってないよね?DESTRUCTの4.75とかもワイズ的にはイケるかもしれないけど、高さと動きはあんまりクルーザー向きじゃない気がします。そしてウィールはSTRUSHのクルーザー65mm。森田モデルなのね。これかなりイカツイ感じでいいすね。どこまでも行けそうなスペックであります。ベアリングはチェックできませんでしたが、この組み合わせはまさに食い倒れツアーに最高かと。でもショボイ感じのプッシュはできないね。森田みたいにフルプッシュで行きたいものです。

行きの電車でサングラスを忘れたのに気がつき、第三回で林くんがサングラス忘れてあちゃーってなった気持ちがわかりました。豪華な朝食から浅草の仲見世方向にプッシュしていたら、かなり年季の入った眼鏡屋さんを発見。この眼鏡屋さんのおばちゃんが鈴木ヒロミツにそっくりで、もうかなり色々話しましたが、最終的には2,500円のサングラスを1,000円にしてもらって無事にゲット致しました。安い。

さて、浅草周辺から移動であります。向かった先は隅田川。なんかすごく天気が良くてプッシュがかなり気持ちいい。浅草周辺はもう外国からの観光客が山盛りで、60人乗りバスが右往左往しております。気分はNYっぽく車をすり抜けてプッシュしながらおじさん達はプッシュを続けるのであります。

さて、やっぱりクルーズツアーですからスポットを見つけてスルーすることはできません。そしてここはやはり本日の船頭さんのナカジにオイシイところを持って行ってもらうことに。「なんかブヨブヨすねー」とか「これ難しそうすねー」とか「動いちゃうと危ないすねー」とか言っているのでRAD龍が「じゃあ押さえてやるから早くやれ」と。やっぱりスルーはできませんでした。

そしてやっぱりおいしくなりました。詳しくはタネちゃんの映像で。でもドロップの瞬間に後ろ足を下しているから、たぶんナカジは乗る気なかったね。RAD龍は33年。僕は30年のスケート歴で場数踏んでますから、そういう気持ちのヒダを見逃す訳がありません。そして一言「じゃあ次いこ」と。

超気持ちいいす。車道でピリピリプッシュも嫌いじゃないですが、やっぱりフリープッシュは気持ちいいね。セメントデッキだとこのタイル路面はガタガタガタガタって続いてくると足の裏がかゆくなってギブなんですが、大き目のクルーズウィールの無敵っぷりがハンパない。だいぶ路面が悪くてもガンガン行けちゃうし、けっこうスピード乗せられる。

でもね、僕にはちょっとプッシュが長い。普段こんなにプッシュしないから、もう僕はこの時点で変形性骨関節症の右足首がオーバーヒート。内足靭帯伸びて動きの悪い左ヒザの温度計もちょっと上がってきた感じしてます。でも気持ちいいからね。前日に外科で炎症止めと痛み止めの注射してきたので、まだもうちょっとしぼれます。はやくコンビニで関節が買える世の中になってほしいっす。

そろそろタクシーでも乗ろうかと思った頃合いで、RAD龍の同級生のお店、東日本橋「かどわき」に到着。危なかったね。なんとかピットインしてランチタイムであります。

「生のひとー」で9割が手を挙げる面子ですから、ランチと言えどもワイワイであります。この日のランチはメインディッシュを2品選べる感じで、「クリームコロッケ」、「サバの塩焼き」、「鯛のカルパッチョ」、「豚の生姜焼き」、「鳥唐揚げ」、「ブリの刺身」、だったかな?から2品。これ面白かった。かなり性格と好みがわかるね。RAD龍は「サバ」と「カルパッチョ」、僕は「コロッケ」と「唐揚げ」。これだけあるとみんなそれぞれに組み合わせがちょっと違うのね。それがなんだか楽しかった。

一番楽しそうなのはやっぱりこの人。RAD龍はずっと楽しそうだったなー。今回は船頭さんはナカジではありますが、RAD龍が浦安ストア来た時に、パソコンで旅のレジメ作ってみんなに配ってましたからね。

で、やっぱりプッシュな訳です。もうこの辺はかなり来てますよ。気がつけばエイセイの家のそば。週末なんで川沿いのBBQ場は混雑しておりました。僕の足首ちゃんはランチでややクールダウンしたものの。すでに廃車状態になっておりまして、上りでみんなに引き離されて、下りで命がけで追いつくパターン。ま、それも楽しいんだけどね。

橋の上で進路の確認と軽い休憩。この船がやたらカッケーすね。松本零時。このまま飛び出して月まで行けそう。

橋を越えると下町です。いや、ずっと下町だったわ。清澄白川方面に向かっていると、道で南京玉簾やってるおじさんを発見。これがまた、誰も居ないところでひとりプレイだったので、もちろん僕らがほっておく訳がありません。やんややんやの喝采からおじさんのひとこと「色々あるので店の中も見て行って」と。そう。おじちゃん思い切りキャッチでした。ま、業種的にはピンクではなく駄菓子屋だったのでまったく問題ないですが。

駄菓子もね、世代によってちょっと好みが違うのよ。若い人は酢昆布とかいかないっしょ。よっちゃんとか。ま、僕も好きじゃない。おじさんたちはあんまりうまい棒にいかないすね。うまい棒ってそんなに前からある訳じゃない。僕的には駄菓子王は間違いなく麩菓子ではありますが、子供の頃に駄菓子屋のおやじにあんこ玉の箱のどこにあたりが入っているのか教えてもらって、売ってるとどうしても当たりたいのよね。でもまったく食べたくない。その辺が駄菓子精神な感じもするけど。基本的には「駄」ですからね。接頭語で名詞について「価値の無いもの」を意味します。でも駄菓子にはすっごく価値がある。ドラマがある。なんとかカツは肉じゃなくて原料は魚だったり、なんとかヨーグルト食べ過ぎるとマジでお腹痛くなるし。駄菓子道も深いのです。

アキラは完全にこっち寄りですね。もうローカルキッズに溶け込んでます。ローカルキッズたちは駄菓子屋のおもちゃの偽札を見てどうやったら使えるか真面目に議論してましたからね。どうやったって使えねえし、使ったらお縄ですから。ま、それはいいとして、ちょっといい休憩になりました。

オヤジに聞いたらちょっと先がここでした。深川江戸資料館。聞けば地元のみなさんは必ず一回は行っているとのことで、僕の地元で言えばプラネタリウム的なポジションでしょうか?社会科見学的な。

みんな下町なんで行ったことあるだろうになんでまた行くのかね?ま、みんなで行くとまた新たな発見がありそうです。僕やキーくんはローカル違うのでもちろん初体験。なんか違うな、初来館?個人的にはググッと来てます。そうそう。この面子は喫煙所があるとすぐ休憩しちゃうのよ。ま、僕には都合いいんだけど。

中はかなり充実してます。本当に楽しかった。入り口の感じからするとちょっと相撲寄りですね。この辺が相撲発送の地なのか?

中はジオラマ風。っていうかいい感じのテーマパークっぷり。

ほら。こんなのよ。家の中にはたたきがあって、台所にトイレに風呂に、全部入れるのよ。二階には行けなかったけど。中にはガイドさんがいるのです。おじちゃんやおばちゃんが来場者にいろんな説明をしてくれる。当時の生活の様子だったり、家の構造だったり、食事の献立だったり、見た感じ60代くらいなのに当時を知ってるのか、って思ったらみんな勉強するんですって。当然か。当時を知ってたら軽く100歳越えてるわ。

歴代の相撲取りの写真がいっぱい飾ってありました。もう強そうな力士がいっぱい。その中でキラリと光る力士を見つけました。この鶴渡清治郎。もう名前からしてかなりグッと来た。そしてこのビジュアル。なんか腰低そう。これで相撲がやたら強かったんだから、たぶん地元では相当な人気者であったに違いない。なんとかの海とかの名前より、こういう名前の方が僕は好きだな。「清治郎ガンバレ!」って応援しやすそう。

きたね。これ完全に昭和の男。時代背景的には江戸くらいなんですが、この雰囲気にマッチするっぷりハンパない。「グラサンの龍さん」みたいな。

「ちょっとこれ凄いないすか」ってノムさんが取り出した巨大なのこぎり。「やべー」なんて言ってたら、ガイドのおばちゃんに「子供が真似するのでやめてください!」ってピシャリと。ですよねー。でも僕らも子供みたいなものですから、どうしてもこういうの見つけちゃうと黙ってられない。

近所の七福神巡りに行くのを検討しておりましたが、予想以上に広範囲で今回は断念。さて、次に向かうのは。

来ました。今回の目玉のひとつ「砂町銀座」であります。ここ下町の台所。この商店街は近くに駅がないのよ。でもなんでかいつも人でいっぱい。僕は下町面子にいつもこの商店街の良さを聞いておりましたので、今回は特に楽しみにしておりました。

まずはコンビニでドリンクをゲット。なんだかもうフェスに来た気分です。ライブやってないだけでフードエリアの充実度はかなりのモノです。入り口近くの焼き鳥屋の見事さに軽くやられましたが、まだまだ奥が深いとのことで最初の焼き鳥屋はスルーしました。期待度かなりMAX。

みんな中華に引っかかりました。僕はコンビニでガソリン補給に手間取って一歩出遅れたのもあってスルー。RADが食べてたの超ウマそうだった。あらためて見るとアキラのクルーザーがかなり極悪ですな。

もうみんな中華に張り付きですよ。僕はスルーを決意した手前、後ノリもできず、入り口の焼き鳥屋のことを思い浮かべておりました。

そして商店街の中腹まで歩を進めたところで発見した焼き鳥屋。ここもかなり雰囲気良し。POP良く見てよ。この店のコピーとデザインかなり素敵だと思うよ。「砂町銀座100円市ワンコイン」なんてかなり秀逸。フラッと入っちゃうもんね。そして僕は「ミニ盛り」というものがあることに気がつかず、またしてもモツ煮をオーダー。このペースじゃ完全に痛風になっちゃうよ。これがまたサイズが大きくてさ。みんなに「またモツ煮食ってるんすか?」とか言われるから恥ずかしいから急いで食べたよ。でも旨かった。マジで。ちゃんと店の端にミニテーブルとかあってワイワイできるセッティング整っている。さすがだ。

この辺で「ハッ」と思いだした。競馬競馬。誰のおごりになるのかみんなでワクワクしながらレース結果をチェック。こういう時に持ってる人がサクッと当たってるとかなりの盛り上がりがあるのですが、僕らはもう平均すると40越えですから。持っていたとしたってもう使ちゃってますから。今回は誰もかすりもせず。もちろん僕のエリザベス女王杯もかりすもせず。

ノムさんが「ちょっとこのケーキ屋がヤバイんすよ」と。ドレドレと入った店先でかなりやられました。見てこれ。もう完全にクリスマス。そしてこれ全部すべてがハンドメイド。サンタからリースからすべてが食べられるハンドメイドのハウスなのです。しかもさらにヤバイのはハウスにLEDが入っていてバッテリーで照明がつく。かなりグッと来たね。すぐに買って点灯したい。しかもノムさんが店員さんに「今日は居るんですか?」って。誰?知り合いが働いてるの?って感じで出てきたのがこれを作った社長さん。そういえばノムさんは激近所。かなり仲が良かったのね。さすがだ。

気がつけばナカジは中華二軒目。しかもかなりガッツリな「豚角煮丼」。ビビッときたね。たぶんナカジは日本で一番「豚角煮丼」が似合うよ。ミスター角煮丼of the YEAR。でもこれもかなり旨そうだった。僕は致死量のモツ煮を食べた直後だったので、残念ながらこのミスター角煮丼の座を争うことができませんでした。

みんなでマグロの話しをしていたら、おばあちゃんいきなりマグロ買いに来た。いいなあ。かなりフリースタイルだ。僕の生まれ育った町にもウルトラマン商店街ってかなりグレード高い商店街がありますが、この砂町商店街の奥深さ、そして規模の大きさ、そしてクォリティーの高さには完敗です。ここたぶん凄いパワースポットだと思うよ。活気が異常だもん。アメ横並み。

もう僕はかなり平衡感覚も衰え、足首はオーバーヒートし、膝の潤滑油も乾いてしまって、相当のポンコツになっておりました。RADに何度も「バス乗っていい?」って聞きましたが、聞く瞬間に耳が遠くなって返事をしてくれません。「じゃあいこかー」ってみんなで出発してしまったので、最後尾でマイペースを守ることにしました。

橋を越えるたびに「まだあるのか」と思うようになりました。前回は今川焼を食べたあたりから始まった感情です。前々回はレインボーブリッジを渡ったころにはそう思ってました。でもね、今回はRAD龍より楽しんじゃうんだから、まだまだへこたれる訳にはいきません。夕日が目に沁みます。

長い長い葛西橋を渡るとなんだかゴールが近い気がしました。RAD龍が「もうすぐそこだから」って何度も言うので信じたらまだまだあるパターンにまんまとひっかかってます。ちょっと調子に乗って通りがかりのチャリ屋に立ち寄りました。そこで僕は前の週に壊れてしまったSILCA PISTAのパーツを発見。T19のOU3に教えてもらってずっと気にしてたのよ。300円で復活しました。ナカジは700Cのタイヤ買ってましたよ。まだまだプッシュするのに。

そして到着した次のチェックポイントはこの駄菓子屋。これは葛西ローカルはかならず行った名店だそうです。40過ぎのおじさんがスケボーで何人も乗り付けて駄菓子山盛り買って宴会している様はさぞかし愉快に映ったことでしょう。駄菓子屋のオヤジさんとの駄菓子トークがヤバかったね。「もう問屋さんも減っちゃってさー」ってところから始まって、実に壮大な駄菓子道。なんでもやっぱり継続ですよ。KEEP駄菓子。そしてKEEP SKATE。

もうダメです。右足首がパンパンです。サポーターで締めていたので腫れた部分が鬱血してなんだかよくわからない痛みに変貌。僕のHENSLEYが「もうちょっと頑張れ」と言っている気がしました。なんだか僕だけこんなですが、みんなは全然余裕のよっちゃん。アキラなんてまだテール叩いてますからね。駅が近いので何度も「電車乗っていい?」ってRAD龍に聞きましたが、やっぱり耳が遠くなっちゃって、返事は必ず「あとちょっとだから」ってことに。もう一回自分に「まだプッシュできるか?」って聞いたら「ダメ」って言われました。でもみんな行っちゃうのでやっぱりついていくことに。

もうすっかり日も落ちて、ここが僕の山場でした。浦安橋。確かにゴール目前です。でも右足首をかばって頑張った左膝ももう限界を迎え、プッシュしてるのかどうなのか良くわからない状況に。ひさびさに来た修行。「もう無理」って思ってからの修行が人を大きくします。僕もまだ大きくなれるのでしょうか?橋は登って進んで降りるのですが、もう下りからスピードを落とすだけの余力がなく、下りはトボトボ歩いておりました。第二回目の月島→神田間の「もう無理」からのひと絞りと同じ状況です。みんなは全然余裕です。

そしてたどり着いた浦安の名店「手打ち蕎麦ちんねん」。今回のゴールです。もう写真なんてどうでもよくなってましたが、RAD龍が「じゃあ記念写真撮ろう」って言うので泣く泣く。僕はとにかく座らせてって感じです。みんなは全然余裕。

そしていつものちんねんおまかせのコースからの好みの蕎麦をオーダー。やっぱり旨いね。最初から電車でここに来れば良かったじゃん。ま、それはいいとして、今回も無事に脱落者を出さずに全員でゴールしました。みんなのおかげで僕が居ます。エンディングテーマは「サライ」です。

今回の船頭さん。ナカジです。TWSJのwebで映像をご紹介してくれて無事に全国デビューを果たしました。かなりのキーマンですのでチェックしとけよ(Bボーイ風)、なんてね。今回のツアーで第1部の第4章が終了し、RAD龍曰く「これで第1部が終了だな」と。どういうことだ?これで終わりなのか?それとも第2部とかあるのか?また来年の今頃にはどうなったのかわかるでしょう。来年も生きていたらこのツアーには参加させて頂きたいと思います。みなさんもまずは自分で全部選んだ「訳アリ」クルーザーを購入し、「クルーザー組んじゃったからちょっとプッシュしたいなー」って勢いをそのまま食い倒れツアーに向けてみてください。大人になるとやっぱりいろんな理由が欲しくなるのです。でも僕らは小学生の頃のとりあえず家を出て集まっちゃったけど特にやることもないから自転車で旅に出る、って感覚をすっごく大事にしています。理由や目的がない衝動っていうか面白そうなことに首を突っ込みたい動機づけ。だからコンプリートセットとかダメよ。こういうのにはもうデッキからパーツの全てを自分で選んだ理由があるクルーザーで行く。そしてプッシュしながら「やっぱりウィールはもうちょっと大きい方が良かったな」とか「ベアリングの良い悪いの違いがわかってきたな」とか、ツアーを通して経験して蓄積する。それがスケートライフ。

後日、キーくんが「あれからモモの筋肉がなんかおかしいんですよねー」って言っているのを聞いてちょっとニヤッとしました。キーくん優しいね。