北風寒い!
まだまだ冬ですねー。寒波来ちゃうとマジ寒いっす。でも北国の方に言わせれば僕らはまだもやしっ子だろうと思います。壮絶な寒さの中、闘っている人いっぱい居ますよね。店頭に置いてあった貯金箱を募金してきました。これ何度も使えると思って買ったのに、やっぱり割って取り出す貯金箱でありました。貯金箱は目立つところにはおいてないので聞かれて初めて募金箱だとわかる感じでしたが、おつりを入れてくれる人や店頭で販売したRise Above Tシャツの募金分はこちらに入れておりました。今回の分は1万円くらい郵便局から募金しました。赤十字の募金は手数料かからないし、用紙が郵便局にあるのですぐに手続きできますよ。おすすめ。
そしてインタースタイル初日。僕はelementのハイオーリーコンテストのMCもあって今回は初日のみの参加でありました。本当は3日全部行きたいよ。毎日繰り広げられる数々のドラマ。ま、それはいいとして、今回も朋友RAD龍と共に出動であります。この日は完全に雨降り予報ではありましたがRAD龍は普通にデッキ直持ちであります。そして待ち合わせの駅を通勤快速に乗って乗り越してしまうところがさすがです。RAD龍曰く、「京王線は笹塚から先は魔物が住んでいる」と。さすがだ。
会場に着いたらカレーちゃんプレゼンツ、AJSAイントラスクールが開講されておりました。また全国にスケボー先生がいっぱい増えて、スケートボードの楽しさを伝搬してくれることでしょう。こういうのは継続的に人材を輩出し続けるのが重要よね。時間がかかるけど行き渡る。そして底辺が広がるのよね。志がないとできないこと。
もちろん合同展示会ですので沢山のブースが並んでおります。今回ファーストブースはアドバンスでありました。気になるものはすべてのブースで山盛りですが、ちょっと気になったアイテムをざっと。それがこちらのVOXのキッズシューズ。なんだかグッと来たぞ。もうこういうキッズシューズを履いてトランジッションをバビューンって飛んじゃう子供達が出てきそうだ。判を押したようなキッズパークライダー達から抜き出てそれぞれの個性で勝負できる奴らが増えてきたらまた面白いことになってくるよ。その時にはこういうシューズが求められてくるでしょう。
続いてはハヤシで比嘉くんが見せてくれたSPITFIREのポーカーセット。グッと来た。っていうかこういうのを使って友達と遊ぶ日がいつか来てほしい。前に出たダイスもかなりグッと来たけど、ダイスのストリート感からこちらのポーカーセットのアダルト化はなんかスケートシーンの縮図な気がしましたね。滑り続けている人がいっぱい居るんだよね。スキルとかじゃなくて生活にスケートボードが溶け込んでいる人がいっぱい居るのよ。そういう人たちのアイテムですから。これは。そこまで考えてなくてもいいのでしょうが、僕はスケートボードグッズにはすべて「背景」を考えてしまうのです。デッキのグラフィックやシューズのカラーやウィールの幅や形からもすべて背景を考える。だって理由がないものなんてないからね。そういうものを考えてイメージしていくとたとえばコンプリートのセッティングとか、今日着るTシャツや履いていくシューズが決まってくるのね。いや、確実に考え過ぎだ。
ルイ先輩が来日しておりました。アドバンス憲司先輩がホテルに迎えに行ってましたが、ちゃんと午前中には来場してるのがさすがだ。あとルイ先輩の顔の小ささにビビったね。うちの3歳の息子とたいして変わらないよ。TWSJの企画ページで細いデッキ代表で太いデッキ代表のクリス・コールと意見の交換をしておりましたが、それを踏まえてちょっとライディング見たかった。
そして続いて馳せ参じたのはこちらのSAGのブースであります。これがまた素敵なバッグがいっぱいでした。今年はブランド創立10周年ということでものすっごく力の入ったアイテムがずらりと並んでおりました。またアパレルをチラチラ見ていて気になった骨グラフィック。タッチを見るともう絶対にあの人の作品だと感じてました。で、ブースに入ってきたのがその本人。そう、MHAKちゃんであります。instant15周年記念Tシャツにもデザインを提供してくれたMHAK先輩。今回のホネホネロックもすっごく素敵な作品でありました。さすがです。書き下ろしのプレートを持ってきたみたいで横からしっかりチェックさせてもらいましたよ。さすがすぎる。
ブースでは気になっていたSAGカッキーのクルーズデッキを発見し、さっそく拝見させていただきました。デッキはKROOKEDのKALIFORNIA DREAMIN’でありますよ。これいいよね。僕もずっとグッときてる。これはサーファーの方や裏山スノーボーダーの皆さんもグッとくることでしょう。そういうのがいいよね。他ジャンルの人にもスケートボードの素晴らしさを伝えるデッキ。サイズもシェイプも今のクルーズブームを作ったのはすべてこのデッキからであります。クルーズって柔らかいウィールがフィルマーや敏感な大人スケーターから広まって、このシェイプのデッキが出てカテゴライズされましたからね。驚く人もいるだろうけど、クルーズスタイルってつい最近使われ始めた言葉だよ。いつ誰からってのも僕の研究で代官山UNIqueのナオキから、っていうのも判明しておりますので間違いないっす。ま、それはいいとして、こういうデッキにグッとくるカッキーにはやはりシンパシーを感じてしまう。
デッキは7.5インチ、そしてカッキー持ち込みのDESTRUCTのリミテッドトラック。これは記念モデルでゴールドメタリックでありますよ。非売品。サイズは5.0MIDなのでおのずとウィールはオフセットの深くない普通のウィールの形状のソフトウィールに目が向きます。ショップで色々悩みましたよ。いろんなウィールを持ってはイメージしてみて、最終的にはこちらのKROOKED。サイズは58mmのグリーンであります。いいよね。これかなり最高速勝負いいの出ると思うよ。でもあれだけブリンブリンのトラックを使ってもシックにまとまってしまうのはやはりSAGカッキーの人柄もあるのでしょうか?ぜんぜん浮ついてないのよね。さすがだ。今度はちょっと乗せてみてほしいわ。乗り心地も試してみたい。
そして大阪のみんなの兄貴VENIXのDORCUSブースにも寄らせていただきましたよ。今回も思い入れ深い被り物の数々。アパレルにも力を入れて展開してく模様です。新しいスタッフの松村くんがハイオーリーに出場しておりましたが、これがまた素敵なオーリーマスターでありました。大阪行ったらぜひスケートご一緒したいっす。
そしてシンペイくんがアテンドしてくれてQLの新作を色々見ておりましたが、普通にヤナーが「ウィールブランド作ったんでよろしく!」と。見てみれコニカルシェイプありのさすがの3型。詳しくはまたご報告できる日が近いかと。
そしてこちらはkidona labでありますよ。ヨシマサくんのこだわりがぎゅーっと込められているバッグブランドであります。これがまた魅力的なアイテムいっぱい夢いっぱい。アダルトなバッグもあればスケートバッグもラインナップされている。こちらもまたご紹介する日が来るかと思います
フト気が付いたらもうMCの打ち合わせ時間が迫っておりました。向かった会場には毎年使うこちらのPAが組まれておりました。いつも資料見ながら書き込みながらMCするので、わがまま言ってヘッドセットのマイクを用意してもらってます。これがあると資料見ながら書き込んだりしてMCできます。コンテストって順番にチェック入れたり、名前やスポンサーなどを書き留めたりすることが多いから、僕はやっぱりヘッドセットが必要なんです。その代り打ち合わせは短くてもしっかりガッツリしゃべりますから。いつもインタースタイルでの機材を用意してくれるツルちゃんありがとう。
今回はフィルマーのヒデちゃんが張り付きでした。あれはGSM?VHS?ま、近いうちにどこかでこのコンテストのハイライトが見れるってことだよね。楽しみだ。
ここからコンテスト終了まではMCなので写真なし。さすがに今回は緊迫していて写真撮りながらMCはできなかったわ。でも終わってみればこの高さ。110cmにバーの位置が置かれているのすごいよね。ちなみに10年くらい前に前田正義が出した日本記録が105cm。その8年後に小川大輔が出した109cmが現在の日本記録であります。ちなみに、本場アメリカでは当時のオーリーキングであったelementのリース・フォーブス主催のハイオーリーコンテストでダニー・ウェインライトがなんと44.5インチを跳んで公式記録に。その後いくつかのドラマを経て昨年その記録をアルドリン先輩が45インチで抜きました。45インチってハンパないよ。センチにすると約114cm。いっかいメジャーで自分のどこ辺までくるか測ってみてよ。僕の場合はみぞおちくらいだったからね。
今回のellementハイオーリーコンテストを制したのは、clicheの池田幸太でありますよ。幸太すごかったわ。実は今言えるけど事前に勝利宣言出てたっぽい。でもね、今回のハイオーリーはマジでやばかったっす。実際スタッフサイドでは70cmあたりで人数が絞られて、そこからライダーの名前など聞きながらMCしようってことになっておりましたが、70cmの時点で出場選手の3/4くらいが残っている。完全にいい意味で予想を超えておりました。75cm、80cmと進むにつれてやっとライダー全員に名前を聞けて、決勝へ進んで行く訳であります。最終的には100cmくらいでやっとLesqueの山城くんと一騎打ちになりまして、ともに一歩も引かぬオーリー戦を繰り広げて勝ち抜いた池田幸太。さすがだ。まだまだ若いのに完全になんか背負っている雰囲気出てる。デッキはclicheのアンドリュー・ブロフィー。8.0インチ。アンドリュー先輩もまたオーリーキングなのでありますから、多分本人も喜んでもらえるぞ。このデッキはキーストーンって製法でトラックホールの周りのデッキ強度を強くしたもの。僕も一度試してみたい。
トラックはINDY129。「ツアーでclicheのオフィス行ったら、この129が転がっていたので使ってみることにした」って言ってました。かなり調子よいらしい。そしてCLOCKウィールからリリースの自身のシグニチャーモデルにMordusベアリングが組み込まれておりましたよ。僕がハイオーリーでの幸太のオーリーで驚いたのはね、とにかくスピードが速いこと。もう完全に段違い。そして超遠目からガッツリとテールを蹴りこんでくるのよね。色々な選手のオーリーを見ていると、スピード×タイミングの組み合わせも色々で本当に勉強になりました。
最終記録は106cm。前田正義は破られましたが、日本記録には少し及ばす。でもね、公式で記録になるので3トライとなっておりましたが、幸太110cm跳べると思うよ。本人も「あとはタイミングだなあ」って言ってるの聞いちゃったから。おめでとう。僕もMCしてて楽しかったっす。
コンテストMCが終了しまたが、空いた時間でブースチェックしておりました。今回モストググッと来たで賞。は、こちらのテントとBBQグリル。そんなに高いものじゃないけれど、こういうのがスケートボードに必要になってくるといいうことは個人的にはいい傾向。これたぶん買っちゃうな。
そして「ちょっと行きましょう!」って誘われていったのがこちらの新横浜スケートパークであります。ここがまた雨の平日ですいている環境でいきなりバリスケモードであります。
ちょっと滑ったら僕は右足首のネズミちゃんが目を覚まし、いきなり右足首痛くなって終了。それでもRAD龍は自分に課した「BSテールスライド」をメイクするまでは帰らない、って何度も何度もトライしておりました。
最終的には裸族であります。この日は4度?かなり冷え込んだ日ではありますあが、RAD龍は怒ったケンシロウのように頭からも背中からも湯気をバンバン出しながらトライしてました。あ、ケンシロウは火か。雨の極寒二人スケートでもRAD龍は手抜きなんてありません。キッチリメイクしておりましたよ。次回のスケートボードシーン「名誉鉄人」に投票したい。こういう先輩の昔話はスケートフリークスの誰にとっても必要なんだよね。
また滑りたい。ガラガラのスケートパークで。