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2012下町クルーズ食い倒れツアー(ユルユル楽しい前編)
また奇跡の一日が始まりました。伝説の第一回下町クルーズ食い倒れツアーからはや十数カ月。ついに待望の「第二回オヤジだらけの下町食い倒れ今回はちょっとスパルタだよツアー」が開催されました。第一回を知らない人に簡単に説明させていただきますと、スケート界の鉄人・RAD龍野とSSPクルー、気の合う仲間達で休みを合わせてちょっとクルーズでなんか食べいこか、ってツアーです。そう。いたって普通の日常。あたりまえのスケートライフ。今回もアベレージにすれば十分アラフォーの男たちがプッシュで下町を走り回る訳ですからかなりのインパクトでスケートボードを流布する訳です。ま、ただみんなで遊ぶの楽しいだけ、って噂もありますが。今回もまた壮大なドラマがありますのでちょっとはしょってご紹介してみます。
第二回も集合場所は錦糸町でありました。前回と同じね。集合時間も前回と同じ。午前中に待ち合わせですから、スケートの撮影とか滑り行く時とか、僕の経験上8人のスケートボーダーがぴっちり集まることはない。若い頃につるんでいた仲間達は、集合時間に来ないから電話すると「今起きた」、じゃあどうするって聞くと「迎え来て」、家まで行ってピンポンしても出てこなくて部屋まで上がって揺さぶって起こしてやっと動き出す。さわやかに「おはよう」って言われてなにする予定だったかすっかり忘れちゃうことがよくありました。それで出かけても財布持ってないとか持っててもお金持ってないとか。ま、僕もそういうの楽しんでた部分もありますが。ところが!この下町クルーズご一行さまは僕が錦糸町の北口と南口を間違えてロスした10分遅刻を前に、すでに全員ぴっちりと揃っておりました。隊長RAD龍に至っては楽しみ過ぎて朝6時に起きて、8時には一緒に参加するノムさんに電話して、現地で会えばいいものの、なぜかノムさん宅まで迎えに行ってから錦糸町に30分前に到着してるというミラクルっぷり。小学生か!僕は中学高校と超コワイ担任の大城先生に「10時の電車に乗るのに10時に駅に着いても乗れる訳なかろ!」と何度も竹刀で叩かれたので時間には遅れないようにいつも心がけていたのですが、この皆さんには完敗であります。
今回の豪華メンバーはこの8人。まずこの企画の発起人のRAD龍に澁谷輪業83、おおむらのOZAにF.E.S.S.のノムさん、そしてフォトグラファーの種ちゃんにSSPナカジ、さらにJOYNTの林プロ、そして僕の8人ね。もうこの面子だけで相当アツいな。誰も遅刻してないし。本当にちょっとの遅刻が悔やまれる展開で始まりました。
さて、揃ったからいくべ、ってユルイ感じでスタートです。実は僕は今日のツアーにちょっと不安があってさ。最近右足首と左膝がかなりピキピキなのよ。門前仲町の若先生に診てもらって治療継続してますが、やっぱりひどいの足首ね。ま、じっくり付き合っていきます。でもそれにもましてドキドキだしワクワクだし、やっぱりこの面子で集まるだけでかなりアガッている自分に気が付きます。ちなみに今回の船頭さんはOZAちゃんであります。前回、ツアーご一行さまで最初に立ち寄ったランチを食べた「おおむら」の若旦那ですから、今回はこちら側でガンガン飛ばしてもらいたい。
いきなりこれ。もう階段上った瞬間にコールでますから。ちょっとオブジェを見ようと階段乗ったら「ホンマ、ホンマ、」ってコールが。怖いよね、この面子。これ出来たら毎日滑ってるって。結局ここはSITAMATIのヨイちゃんに譲ることにして、僕らはささっと移動です。
クルーズってかなり移動楽しいよ。本当にママチャリ以上の移動力はあると思う。気の合う仲間としゃべりながらプッシュしていると目的地がすごく近い気がするね。うそ。地獄もあり。それはまた後半に。
なんだか普通の町中の一本道の先にはスカイツリーが大きく見えます。「なんだかあそこまでプッシュで行けちゃいそうじゃん」なんて言ってたら、まったくその通りで向かっていたのはスカイツリー。さすがだ。
道路のバンクや縁石でチョロチョロ遊びながら気が付けばどんどんスカイツリーがでかくなっていく。意外と近い感じです。
ほぼダメージなしの状態でスカイツリーに到着。いやしかし、みんなプッシュがはえー。クルーズだしなおさら早い感じしますね。
ちょっと周辺をプッシュして見つけたこのギャップ。これいい感じよ。「ここであれできるんじゃん」なんて言ってたら、
もう速攻で先頭集団はプッシュしちゃってるし。おいてかれてるし。RAD龍が空腹だったので先頭集団の移動の早さハンパない。
でもこういう壁なんか見つけるとまたミニセッションしちゃいます。RAD龍イケてる。タネちゃんもナイスアタックしてました。
やっぱりロープーは違うね。林くんの壁にはムダがゼロ。完璧なスムースライン見せていただきました。
ちょっと移動したらなんか見つけたみたいで、タネちゃんがカメラ構えてました。ナカジも。
撮っていたのは83でした。ちょっとしたステアを寝起きオーリー。3トライくらいで仕留めてましたが、ここは絶対スケートできそうにない場所でしたわ。僕らの背中側には観光客が何百人も歩いてるしさ。ま、タイミング合ったミラクルで。
「どれどれ」なんて撮れたのちょっとチェックして、「そういえば腹減った」という流れ。
みんなで行こうと思った場所はスカイツリーの観光客で超満員のパンパンです。下町食い倒れツアーですから、やっぱり下町の名物をみんなで・・・・。
なんて思っていたらこれ、そう。スケートボーダー得意のコンビニ飯。しかも野呑みスタイル。ずらずら観光客の皆さんが歩いてるところで円陣ですからね。さすがです。RAD龍はすでに500缶。っていうかずっと500缶。最初のピットインでガソリン入れて充電します。
見事にみんなクルーズです。ま、当然ですが、このツアーはやっぱりソフトウィールじゃないとチトつらい。60mmくらいのだとかなりスピード乗れて移動も楽よ。実にいろんなデッキがありますな。クルーズスタイルも今は普通ですが、実はそんなに歴史ないのよ。ソフトウィールが出始めの時にSbのコラムで書いた記憶があるので、7年前位なもんかな?今のクルーズのスタイルになったのはBONES SOFTCOREとZIPZINGERが生まれたからなのよ。
僕が好きな瞬間はこれね。撮った写真を見てニヤッとするカメラマン。もうかなり変態だね。カメラってそういうのが楽しいよね。思ったように撮れるのが楽しいときもあれば、思った以上に撮れてニヤリとか。反対に思ったのと違ってガッカリも当然起こることであります。人生山あり谷あり。
で、目的の食事ができなくても僕らは全然気にしない。またゲラゲラ笑いながらスカイツリーを背に移動です。下町はプッシュしやすいね。おじさん8人で疾走しました。
ちょっと休憩したり写真撮ったり、それぞれのスタイルでツアーを楽しんでます。ま、目的地はあるようでないのかも知れないし、綿密にルート練ってあったのかも知れないけど、外れたら外れたでいいし、実に自由気ままな食い倒れツアー。かなり楽しい。
こんなとこあったりね。RAD龍が一本流したらすぐに怒られましたわ。スイマセンーってすぐに移動。
「はい、ちょっと休憩ー」って声で立ち寄った○ンコビルのカフェですよ。スケボー持ったおじさんが集団でやってきて頼むものは生ビール。さすがASAHIのお膝元ってことで、そこらの生ビールとちょっと違う。「キンキン」ってオーダーが出来るのよ。ついだビールをさらに冷やしてホントにキンキンのビールが出てくる。しかも泡もなんかナイフみたいので上の部分を削って落としてクリーミーなところだけを残してくれる。僕はこういうビール飲んだのはじめてね。ビール嫌いのタネちゃんも「これなら飲めるけど飲んだら吐く」って言ってました。ちなみにRAD龍とOZAちゃんは墨プー(墨田区民プール)帰りによく立ち寄るそうです。
ほら、こんな感じ。いい感じに天気も好転して日差しのテラスで生ビールですよ。全員プッシュだし。滑ってると話しもそこそこになっちゃうこと多いのでこういうタイミングでいろいろ話せてうれしいわ。
みんなで集合写真を撮ってもらいました。そしてタネちゃんは速攻でこちらのお嬢さんに惚れてました。さすがだ。
こちらはOZAちゃんのセッティング。覚えてますか?第一回クルーズツアーで最初に立ち寄った蕎麦の名店「おおむら」の若旦那であります。前回はみんなと一緒に行きたかったのに受け入れ側でありましたが、今回は第二回ツアーの船頭さんとして立ち上がっていただきました。パチパチパチパチ。この面子の船頭さんってかなり重責に感じるかも知れませんが、基本みんな楽しきゃよし、な面子なんで大丈夫。でもOZAちゃん色々考えてましたね。みんな勝手なこと言うから。「ボーリングしよう」とか「駄菓子屋寄ろう」とか「坂道少な目」とか、言う方は簡単ですが組み立てる方は大変よね。ま、それはいいとして、OZAちゃんも僕もこの日のためにデッキを新調しております。OZAちゃんはこちらのcliche。先日のJAPANツアーも大好評のフランスのブランドであります。こちらのクルーズデッキは7.75インチ。ちょうどいいサイズよね。特徴としてはコンケーブがきつめでノーズが長い。なのでテール蹴りたい人はガンガン蹴れるし、スタンスの自由度も高いよね。ナイスセン。グラフィックは巨匠GONZ先輩ですから。って言ってもRAD龍と同級生だけど。
クルーズデッキのセッティングってかなり乗り手の個性が反映されますよね。セメントコンプよりもより色濃く出る気がします。個性というより好みって感じかな。デッキのシェイプやサイズやグラフィックもセメントセッティングよりも幅広く個性的でも乗れるしさ、ウィールやトラックやベアリングに関しても乗り手の好みが十分に反映できるパーツが今はかなり揃ってきました。乗り心地は「クルーザー」ですからスムースに楽にプッシュできます。多少ラフな路面でも、深夜や早朝の静まり返った住宅街でも、このクルーズデッキはママチャリ以上の機動力を見せる訳です。トリックも関係なく、ただ純粋に移動の手段として乗り始めることもできるので、特にスケートボードに乗りたいおじさん・おばさんに超おススメですよ。僕らにご相談頂ければあなた好みの世界に一本のクルーズセット組み上げます。おっと、宣伝になってしまった。で、OZAちゃんのトラックはINDY129FOGEDだね。これ鉄板。やっぱりクルーズセッティングには「動き」がいいトラックを組み込みたいですね。人気のところでINDY、ACE、THUNDERなんかハズレなし。サイズによって乗り心地もだいぶ変わってくるので、デッキのサイズやウィールのサイズに合わせたりして、マイセッティングを模索してもらいたい。面倒な人は僕でも慶太でも誠心誠意ご相談に乗りますのでぜひインスタントに相談してね。おっと。
もう完全にチルですよ。セレブのヨットハーバーのカフェみたいな。でも全員プッシュだし。タネちゃんはカフェのお嬢さんに惚れてるし。ノムさんは串カツあててるし。うふふ。ちょっとここでガソリンが追加されまして、なんだかググーッと楽しくなってきております。僕だけ?
プラッと外に出て歩いていたらなんだかスッゴイ形の船発見。聞いたら松本零次設計の水上バスってことで、乗りたい乗りたいなモードになってきました。ま、とりあえず向かってみよ、っと。
近未来船には乗れないものの、次の船までそんなに待たないで乗れそうなので、ここはひとつみんなで乗っちゃうことに決定。決定して並んでたら観光バスが続々到着して僕らの後ろには百人以上の列が出来てました。5分決断が遅かったら乗れなかったよ。なんてラッキーなタイミング。
まだまだみんなキラキラしてます。HPはみんなまだ90%はあったでしょう。僕は残り75%くらいかな。
かなり先頭集団でチケットゲット。なんとなく目的地は日の出桟橋。それどこ?ま、とりあえず乗っちゃおうな流れ。
燃費が悪い人達は列から抜けて買い出しに。水上バスに乗る列でハイボール飲んでるのイカスね。もうこの時点で2Lは飲んでるぞ。RAD龍。
最高の天気になりました。錦糸町を出発して気が付けば浅草で水上バスに乗る僕ら。なんだか休日だなあ。個人的にはここ数カ月はパツパツな毎日を潜り抜けてますのでこういうお休みは本当に本当に本当に本当に久しぶり。その貴重な時間をこの面子でこうやって過ごせるのすっごく幸せ感じちゃう。でも、ここから先、どれだけプッシュするのかが相当不安になっても来てます。だって前回の第一回ツアーの時には実にプッシュで13km?18km?ちょっと忘れちゃったけど自分でビックリする位プッシュしてましたからね。帰りの電車で太ももが熱くなってたのを思い出しました。
さあ、船上へ。なんだかワクワクするね。みんなでスケートボード持って船に乗るの初めてだ。
かなり大きな立派な船です。思ったよりも大きかったわ。「バス」って言うだけあるわな。僕らは幸運にもほぼ先頭集団で意気揚々と船に乗り込みます。
みんな景色を見るために二階席に乗りますが、僕らは迷わず空いてる一階席へ。席に着いたらなにやらメニューが置いてある。アツいです。船内の売店ではいろんなドリンク買えますよ。グッと上がってきてみんなそれぞれオーダーです。
景色が変わる度に写真を撮ってワイワイガヤガヤ。すごく「ツアー」な感じになってまいりました。
船上で酎ハイな満足感がハンパないね。RAD龍はさっきハイボール飲んでたのに、いつのまにか酎ハイになってるし。この辺からもうカウントできなくなってます。あれだけ飲んでよくプッシュできるよね。普通にピッとプッシュしてますから。
なんだか居酒屋っぽくなってきました。こういう時間楽しいよね。いろんな会話が楽しめました。
一階席は水面すれすれなのよ。これがまた僕は楽しかった。最終的にはパンパンに席が埋まって、相席になった親子連れのお子さんにちょっかい出しながら船旅を楽しみました。
日の出桟橋に近づく頃にはすっかり居酒屋モードになってます。相当楽しいです。でも日の出桟橋からプッシュでどこへ?ちょっと僕は心配になってきましたよ。
まだまだ旅の途中ではありますが、前半戦はこの辺で。時間が出来たらここから続く「2012下町クルーズ食い倒れツアー(スパルタ涙の後編)」を書きますのでお楽しみに。
投稿者 homma : 2012年11月06日 15:18
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